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長い道のりからのアンデットの大行列

「ふぅ~それにしても長いな~」


僕らはダンジョン内をさまよっていた。

このダンジョンは、最初は普通だけど奥に進むにつれて分かれ道が多くなっていて、アンデット系のモンスターも少しずつ出るようになってきた


ここまではグレインがモンスターほとんど倒していて、僕は未だに怖がっているメロディーと一緒についていくだけだった


するとグレインが前を見ながら言った


「お!また出てきたな……って、何だありゃ!」


「ん?どうしたの?」

僕も前を見た


え?なにあれ?

前には大量の骸骨やゾンビが列になってこっちに向かってきていた


「ねぇグレイン、あれ全部倒せる?」


「いや、あの数は流石に……」


ですよね~、さてどうしようか……って、メロディー?


メロディーの目は光を失っていて、いつもは笑わないメロディーの声だけが笑っていた


怖いよメロディー……


「ハハハ……か……」


「か?」


「覚醒!」


え?ちょっと、メロディー!


メロディーは覚醒を使って、妖狐の姿になり、アンデットの列に突っ込んでいった


「お、おいケイト、あれが覚醒か?」


「そうだよ……ハァー、僕も行ってくるよ」


メロディーだけで戦わせるのは、可愛そうだし。実際、涙目になりながら戦ってるし


「覚醒」


僕もメロディーに続いて、アンデットの列に突っ込んだ


剣を持った骸骨が斬りかかって来たのを避けて後ろへ周り、体内にある核(全身骨なのでむき出し状態)をナイフで刺して倒し、横から攻撃してきた骸骨の核も斬った


アンデットって、核を壊せば倒せるんだっけ……ゾンビは左胸辺りに核があるとかなんとかグレインが前に言ってたような……


そういえばメロディーの方は……

僕はモンスターを倒しながらメロディーを見た


……な、なんか凄いことしてるな~


メロディーは壁際を背に、狐火を連射したり、時には走りながら射ったりしていた


それに、核を全て的確に撃ち抜いていた


それにしても、全然数が減らないな……仕方ない、あれを使うか


僕は前に作った千年樹の剣をストレージから出し、一気に倒していった


こっちの方が楽だな


ーーーーーー


な、なんとか全部倒せた……


あの後、驚愕の表情で固まっていたグレインも加わって全部倒すことが出来た


「ふぅ、なんとか倒せたな」


「だね……で、メロディーは大丈夫?」


僕はメロディーを見た


「ひゃ、ひゃい」


あ、駄目だ。呂律もまわってない……それにしてもメロディーって、小動物みたいだな


僕はメロディーの頭を撫でた


「な、何ですか!」


「あ、ごめん。なんとなく小動物みたいだったから」


「そうですか……」


「で、そのスキルは解かないのか?」


僕が撫でるのを止めると、グレインが僕に聞いてきた


「まぁ、こっちの方が戦えるし」


今回はこれでクリアしようかな


僕らは再び先に進んでいった


メロディーは相変わらず、僕の後ろに隠れていたけど

次回はダンジョン、ラストパートです

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