約束の時間からのパンケーキ
今回は少し長めです
「あ、そろそろかな」
僕は二階に行き、自分の部屋に入った
「さーてと、またまたログインするか!」
そう言うとヘルメットをはめ、ログインした
「あれ?また来たんですか?」
やっぱり目の前には、シフォンさんがいた
「はい、友達と一緒にやる約束なので」
「おや、それはもしかして彼女ですか?」
いやいや、僕に彼女ができるわけないでしょ……欲しいと思ったことはあるけど
「いえ、ただの友達です」
「そうですか、では本日二回目のログインしますか?」
「はい!」
この流れ、さっきもやったような……
僕は町の初期地点に来た
琴梨さん、来てるかな……いないか
僕は周りを見渡したが、琴梨さんはまだ来ていなかった
「あの、圭人さん?」
「うわ!って琴梨さんか。いつからいたの?」
「ちょうど今、来たところです」
そうだったんだ。
「ちなみに私のニックネームはメロディーですから、これからゲーム内ではニックネームで呼んで下さい」
「じゃあ僕もケイトで呼んで」
「分かりました」
メロディーか……覚えとかなきゃ
「それで、どこへ行きますか?」
あー、決めてなかったな。どうしよう
「あの、私行きたいところがあるんですが……」
「ん?どこ?」
バトルとかは、できないけど。そうなったら断るけどね
「最近になって実装された店なんですけど」
店か……いいかな
「うん、いいよ。」
「では行きましょう」
お!いつもは表情を変えない琴梨さんが、少しだけ笑った!気のせいかな?
ーーーーー
僕らは初期地点から少し離れた、カフェみたいな店に来た
「ここです」
へぇー、こんな店あったんだ。けど、前にグレインと行った『白菊』以外に店があるなんて知らなかったな~
中に入ってみると、中もカフェみたいだった。いや、もうこれはカフェだね
僕らは窓際の席に向かい合わせに座った
「ねぇ、一つ聞いても良い?」
「何ですか?」
「ここ、一人で来ても良かったんじゃないの?」
「その……ここは、結構カップルが多くて、私一人じゃ入りにくかったので……すいません」
周りを見ると確かにほとんどがカップルだった
「大丈夫だよ。それじゃあ、僕らも他の人から見ればカップルなのかな?」
「なっ」
メロディーの顔が真っ赤になった
「冗談だよ」
少しからかってみたけど、反応がかわいいな~
「そうですか」
ん?なんで残念そうなのかな?
「何か頼みましょう」
そう言って僕とメロディーは、メニューの画面を出した
どれにしよっかな~。このゲーム、味覚はあるんだよね
「私はこれにします」
「何にしたの?」
「パンケーキ“イチゴ“です」
あー、これか。これ、プレーンもあるんだ
「じゃあ僕はプレーンにしよっと」
僕は画面の右端にある、確定ボタンを押した
あっ……お金があと100しかない。もとは350あったのに
お金稼ぐか!
すると、メロディーと僕の前の机にパンケーキとフォークがそれぞれ現れた
僕のパンケーキには、生地にメープルとバニラアイスがのっていた。
メロディーのパンケーキは、生地にイチゴソースがかかっていて、ストロベリーアイスとイチゴはのっていた。
「それじゃ、いただきます」
「いただきます」
美味しい!生地がすごくふわふわしていて、バニラアイスとも合っていた
こんなの現実じゃ食べれないだろうな~
「どう?メロディー、美味しい?」
「はい」
メロディーは満面の笑みで応えた
メロディーの笑顔初めて見たな。これ、学校で言ったらボコボコにされそうだな~
「ケイトさんのはどうですか?」
「ん?凄く美味しいよ……食べる?」
僕はフォークで一口サイズとり、メロディーの口に近づけた
「いただきます……ん!」
メロディーは口に入れた途端、顔がまた真っ赤になった
「どうしたの?」
「ングング、いいえ何も……お返しです」
そう言ってメロディーは、自分のパンケーキを同じように僕の口に入れた
勢いよくだけど
「あ、ありがとう」
これも美味しいな。今度来たらこれ頼んでみよっかな
するとメロディーは顔を俯かせていた
「どうしたの?メロディー?」
「なんでそんな平然としているんですか……」
何がだろう?
「あ!もしかして僕の使ったフォーク、嫌だった?」
そしたら謝んないと!
「いえ、そういうわけではないので」
よ、良かった~
「そ、そう?じゃあ次、どこ行く?」
食べた感想、初めてだったので下手ですがご了承ください‼️
あと、PV一万人達成しました!
ありがとうございます!!
今後ともよろしくお願いします!
次回は、パート2です