ゲーム購入からのメイド
僕は、ゲームの本体の電源を入れ、ヘルメットのコードを差し込んだ
……しかし僕、なんでこんなことやってるんだろう?
僕は数時間前のことを振り返ることにした
ーーーー三時間前ーーーー
僕はいつも通り、家で本を読んでいた
物語が佳境に入ったところで玄関の
インターフォンが鳴った
なんだよ、今いいとこなのに、まぁ大体
想像はつく
……やっぱり信介だった
栗原信介、僕の幼なじみだ
「只今扉を開けることができません、ご用のある方はメッセージをどうぞ、ピー……」
「なぁ、そんなことよりもさ、早く開けてくれよ暑いんだから」
な!?僕の渾身のギャグを"そんなこと"で片付けるとは!
「もう開けてやんない」
「………」
ん?反応がない。倒れたか
「窓を開けっ放しにすると危ないぞ」
「ご忠告どうも……ん?」
僕は後ろを向いた
「よ!」
「なっ、なぜ入れた!」
「窓が開いてたから勝手に入らせて貰った」
あっそ、これはもうあれだな
「警察の番号って、何番だっけなー」
「や、やめてくれー!」
信介は僕の足に抱きついてきた
「で、何の用?」
早く本の続き読みたいのに
「あっ!そうそう」
信介は立ち上がり言った
「今からゲーム買いにいこうぜ」
「なんの?」
「そりゃもちろん、今発売中のダイブ式のVRゲームだー!」
あぁ、あれか。ほんの2ヶ月前に発売したダイブ式VRゲーム、カセットをいれることによって電脳世界に入ることができるらしい
「カセットはどうすんの?」
「GSOを買おうかと思ってる、結構面白そうだし」
GSO、グライフィ・ステイレスト・オンラインは今大人気のゲームだ
「いつ買いにいくの?」
「今から」
ん?僕の聞き間違いかな?
「もう一回お願い」
「だから、今買いにいくんだよ!」
「えぇー!」
「さぁいくぞ!」
信介は僕を引っ張ってゲームを買いに行った
ーーーーーーーーー
あの後僕が財布を取りに戻ったり、隣町まで買いに行ったり大変だったな~
さて、過去を振り返ったは良いとして、どうしよっかな
信介は家に帰ってすぐにやるって言ってたけど……僕もやってみるか!
僕はヘルメットを被り、目を閉じた。すると意識が引き込まれる感じがした
ここ、どこ?
僕が目を開けると、上下左右どこを見ても真っ白な空間に出た
さて、この後どうするのかな?
僕がそう考えていると目の前に光の粒子が現れ、形を作っていった
「ようこそ、GSOへ!」
光の粒子はメイドへと変化した
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