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カガミトカゼ
合わせ鏡
鏡と鏡の間には
捕えられて逃げ出せない
永遠とも呼べる光がある
鏡に魅了されたのか
鏡に映る自分自身に魅了されたのか
鏡と鏡の間には
捕えられて逃げ出せない
永遠とも呼べる光がある
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風に歌う唄
風は唄たれ
風は優しさたれ
風は世界をめぐれ
唄と優しさを乗せ、世界をめぐれ
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鏡の中のその先に
合わせ鏡の向こうの
そのまた向こう
ずっと、ずうっと奥の方
どれか1箇所くらい違う場所があったっていい
そう言ったのは、誰であったか
たまに鏡を合わせてみては
奥の奥のそのまた奥をのぞき見る