恋心と嫉妬心??
私は、いつものように学校に向かっている。しかし、私の横にはやけに馴れ馴れしいあの女がいる。
「葵、夢麻那…」
「呼んだっ?朝日さんっ!あれれっ!?なんか元気ないよぉっ?そーゆー時は、これだよっ!」
じゃーん、と取り出して見せたのは、水色とピンクの包装紙で包まれたあめだまだった。
「これを食べれば、元気になるよっ!おいしいいちご味だよっ!」
そう、相変わらずペラペラとまくしたてて、あめだまを私ににぎらせた。そして、
「あっ、優斗だあっ!じゃあね、美桜ちゃんっ!」
「…美桜ちゃん…だと…?」
私はやっぱり葵 夢麻那にイラッとする、改めてそうおもった。
教室に入ると、やっぱり教室のざわめきがやみ、クラスメートはパラパラと教室を出始める。ただ二人をのぞいて。
「おはよう、朝日さん」
「ヤッホーっ、美桜ちゃんっ!さっきぶりだねっ!」
「うるさい。美桜ちゃんとかやめろ。」
「えーどうしてぇ?私たち、友達なんだからーさんづけなんて変だよぉっ?」
「友達になった覚えはない」
私はそういって、葵 夢麻那の手をはらった。そして、
「七草、話がある。放課後屋上へこい」
と言った。七草は笑って、
「優斗でいいっていってるのになぁ、ま、フルネームよりはましか」
といいながらポリポリと頭をかいて、
「わかったよ」
と答えた。その時、私はきづかなかった。
葵 夢麻那が異常なまでに冷酷な笑みををしていたこと、そして、直後、尋常じゃないくらいに私を睨みつけていたことに。
ご視聴、ありがとうございました(#>w<#)