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桜舞い散る恋の木で  作者: 月読色葉
2/16

私の秘密

第二話です!

「ん…いつのまにかねてた…?」

私は目をこすっておきあがる。あくびをひとつして、教室にもどっていった。がらりととびらを開けると、休み時間特有のざわめきが、ぴたりとやんだ。そういえば思い出した。私が化け物といわれたもう一つの理由。この髪の毛の色だ。

私のお母さんとお父さんはもう死んでいるけど、二人のことは鮮明に覚えている。二人とも、鮮やかなうすい桃色のような、銀色のような色をしていた。私もそうだ。ふつうじゃありえない色。この世界には存在しない色だ。そういえば、七草優斗も、めずらしい髪色だ。あんなに黒いことがあるのだろうか?まあ、私には関係ないけど。

私は席について、ほおずえをつく。窓の外の景色。校庭で、男子がバスケなどをしている。私は退屈な日々に、いつもため息をつく。今も、ため息をついた。すると、

「ねえ、朝日さん?」

「は?」

聞いたことがあるようなないような声が耳にとびこんできた。七草優斗じゃないか。

「こんなところでなにしてるの?」

やけになれなれしく話かけてくる。なんだこいつ?

「私は窓の外をみて、考え事をしていた。それだけだ。私にかまうな。いちいち面倒くさい。」

「朝日さん、友達にならない?」

「拒否する」

なんだこいつ?頭のねじはずれてるんじゃないのか?こんなことを言われても、笑っている。気味が悪い。いや、それよりも…

「お前、つまらないな」

「え?」

「表情もつくっている。つまらない。」

「そんなことないよ」

七草優斗の表情が少しかわった。本当、気味が悪い。

「拒否する。私にかまうな。」

「ねえ、もう少し話そうよ」

「しつこい」

私は、制服のすそをひっぱっている手をはらうと、教室の外へでた。

「ねえ?」

「!?」

こいつ、ついてきてる!ホラーだろ、ある意味…

「なんだ」

「お話ししよ」

「お前、気持ち悪い。私にかまうな。話は、おたがいがその気でないと意味がない。」

私がその場をさろうとすると、

「朝日桜」

そう七草優斗がはっした。私はおどろきのあまりふりかえった。七草優斗は、いまだ笑みをうかべている。私は、ゆっくりとたずねた。

「なぜ、お前が私の母の名をしっている」

ご視聴ありがとうございました!

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