六秒後
「やった、ついに完成したぞ!」
彼は歓声を上げた。何故なら、彼の手によって世界初の本格的な量子コンピュータが誕生したからだ。情報処理能力はスーパーコンピューターの数億倍を超え、どんな複雑な計算だろうと人間の瞬きよりも早く解いてしまう。
早速、彼は以前から組み立ててあった「未来予測プログラム」を起動させた。これは、今からどれくらいの時間で、どんなことが起きるのかをセンサーからおよそ半径30メートルに限って予測するプログラムだ。
彼はテスト用にサイコロを一つ用意して、入力欄に「六秒後」とセットして、プログラムを起動させた。表示された文を読んだ博士は、後ろから銃で撃たれて死んだ。
何故なら、そこに「あなたはサイコロを振る前に、国防省の役員に暗殺される。」とあったからだった。
短編小説の腕が、なまっている気がします…。読者からの感想は大変参考になりますので、出来ればお願いいたします<(_ _)>。