慈悲と女神と魔王の部屋
ひとたび力を振るえば魔界を滅ぼせるほどの魔力をもつが滅多に外に出ない魔王エイルは、まん丸眼鏡にぼさぼさ頭で日がな一日を読書と研究に明け暮れていた。そんな息子を心配する母と婚約者の姉妹。しかし17歳の誕生日にエイルの生誕祭を催され、母と婚約者の姉妹と無理やり外の世界に出ることに。
魔王が公の場に久しぶりに表れたことで、感動と改めて畏敬の念をこめる魔界の面々だったが、エイルはめんどくさくて来たことを後悔する。しかしそこで彼は巷に最近「ベルフェゴル」と呼ばれる魔族でさえ恐れる化け物が出るとの噂を聞き、興味がわき調査に乗り出す。また彼が外に出ず、魔王らしからぬ生活をしているのも理由があり……。
魔王が公の場に久しぶりに表れたことで、感動と改めて畏敬の念をこめる魔界の面々だったが、エイルはめんどくさくて来たことを後悔する。しかしそこで彼は巷に最近「ベルフェゴル」と呼ばれる魔族でさえ恐れる化け物が出るとの噂を聞き、興味がわき調査に乗り出す。また彼が外に出ず、魔王らしからぬ生活をしているのも理由があり……。