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小人


久しぶりにアヤシちゃんに会った。


卒業してからは、彼女の仕事が忙しくて、なかなか会えない。


ちょっとだけお酒を飲みながら、最近の話を聞いたら、次々に話してくれた。


さすがはアヤシちゃん。やっぱり威力は衰えていないらしい。




話の中の一つは、アヤシちゃんが病院に行ったときのこと。


友達に赤ちゃんが生まれたということでお見舞いに行ったのだそう。



「それでね。赤ちゃんが一杯並んでいる部屋をガラス越しに見たの」



相変わらずアヤシちゃんは楽しそうに微笑みながら、不思議な話をふわふわと話す。



「友達の赤ちゃんはどこかな~って見ていたら、部屋の隅に小さい人がいたんだよ」


「小さい人?」


「うん。とっても小さいの。このぐらい」



アヤシちゃんは、両手で大きさを示してみせる。15cmぐらいだろうか。



「それで?」


「部屋の隅っこで、一生懸命糸車を回していたの」


「はい?」



糸車?



「なんかメリーゴーランドみたいだった」



ということは、小さな糸車も一緒にあったんだろうか。



「それって…」



うふふ。アヤシちゃんは笑う。



「きっと子守をしてるんだよね~」





子守をしている小人さん。


確かめてみたい。


でも近々子供を生みそうな人が、私も含めて誰もいない。


それに残念だけれど、きっと私には見えないんだろうな。




「なんかね。小人さん、一生懸命やっていたけど、楽しそうだったよ」


「そっか」




うん。


それは良かった。



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