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アヤシちゃんと一緒に大学の図書館でレポートのための資料を探しているときだ。



「本って、うにゃうにゃしてるよね」



と、言い出した。



「どういうこと?」



「力がある本は、表面の空間が歪んでる感じがするの」



私がよく分からずにアヤシちゃんを見れば、アヤシちゃんは言葉を探すように天井を見る。



「えっとね。絵を観るときに、上手いだけじゃなくて歴史を感じるというか、歴史を越えて人が感動した絵は何かを含んでいるように感じるというか」



「あ、それは何となくわかる」



私の返事にアヤシちゃんがほっとしたような笑う。



「それに似た感じを本から感じるの」




「本が古いとか?」




「ううん。新しいとか、古いとか関係なく、本が持つ力みたいなもの」



「本の中身?」




「なんだろう? 筆者のパワー? かな」



どうやらアヤシちゃんも、自分で感じているものが良く分からないらしかった。




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