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裕子と勉強

 夕食の支度を終えた母と宿題をしている小学生の娘。


「裕子、宿題をしているの?」


「うん。もうちょっとで終わるよ」


「そう、えらいわね。今日は何の宿題が出たの?」


「算数のドリルと漢字のドリル。全部答え分かったよ」


「あらあら。じゃあ、今度のテストは百点間違いなしね」


「ええ、そうかもしれないわ。でも……」


「でも?」


「百点をとることは、勉強の目的じゃない。いくらいい点をとったからといって、それが優れた人間であることの証明にはならないわ」


「ゆ、裕子……?」


「勉強は、物事の考え方や論理性を学び、自分を高めるためのひとつの方法に過ぎない。勉強することそれ自体が目的になって、点数だけを追うのは、本来の意味を見失っているわ。勉強は大人になってからの自分の生活をより豊かにするためにあるということを、私たちはもっと理解するべきだと思うのよ……」


「あなた! 裕子がまた変なことを言い出したのよ! あなた!」

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