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八話 旅立ちと出会い①

今ままでは昔、この物語が始まるまでのストーリーです。

最初の方だけ、ユウナ視点を重視して書いていきます。

その方が作りやすかったので・・・

ギャグっぽい事も考えながら作っていきたいと思います・

あれから3年の月日が流れた・・・。

零との修行も完了し、かなりの力を身に付けた感じする。

あれから、ユウナもすっかり大きくなり大人っぽい女性になっていた。

今でもカレンとは仲良くやっているようだ。

カレンもユウナと同様大人っぽい女性になってはいるが、ボーイッシュな性格から女性に好かれる事が多いらしい。どうすればいいか相談されたことがある。別にいいんじゃないかな?って言ったら不機嫌になり、ユウナに言いつけたらしい、その事でユウナに説教された事がある。本人にとっては結構深刻な問題だったみたいだ・・・。

そろそろ旅をしようと、俺はケイ叔母さんに言うことにした。




「叔母さん。そろそろ旅に出ようと思ってます。」

「そうかい・・・まぁなんとなく予想はしていたがねぇ。」

「そうですか・・・。」

「何時出発するんだい?」

「1ヵ月後で予定してます。ユウナには話してませんが・・・。」

「了解。ちゃんと話しとくんだよ?寂しがるんじゃないかい?」

「いえ、話せば着いてくると思うので・・・話すのはちょっと・・・手紙を置いていきますよ。」

「あんまり、それはおすすめしないけどねぇ。まぁいいさ、セツナが決めた事ならねぇ。」

「ありがとうございます。」


セツナは気づいていた。ユウナがこの話をこっそり聞いていたことを。

だからこそ、1ヶ月後と言った。本当は一週間後に出て行く予定だったのだ。

ユウナの気配が消えてから叔母さんに言った。


「叔母さん。」

「分かっとるよ。」


本当に・・・敵わないな・・・。サナさんと同じだ・・・。


「これはあんたが働いた資金だ。これ持っていきな?」

「いえ、それは今までお世話になってる分です。それにそのお金以外にもギルド依頼で稼いでいます。なので、そのお金は持っていてください。」

「んー・・・分かった。あんた、サナに似て頑固だからねぇ」

「理解して頂いて助かります。」


―――――――――――――1週間後―――――――――――――


ユウナは出かけている。カレンと遊ぶとか言っていた。

別れを手紙で済ましてしまって申し訳ない気分になってくる。

地図を見ていた・・・。まずはフィルンから行ってみるか・・・。


「最初はどこから行くつもりなんだい?」

「そうですね・・・。とりあえず、フィルンから目指そうと思ってます。」

「そうだねぇ。一番近い町だし、ただちょっと前からあの村の交流が激減したらしいんだよ。一応、気をつけて行ってきな」

「分かりました。色々ありがとうございます。行ってきます。」


そして、俺はこの町を出た。





―――――――――――――ユウナside―――――――――――――


「カ、カレエエエエエン!」

「ふえ?な、何?ど、どうしたの!?そんなに慌てて!?」

「じ、実は・・・」


お兄ちゃんが家を出て行く事をカレンに話した。


「そ、そんな・・・私・・・なんで・・・」

「カレン?」

「へ?な、何でもないわ。そんなことより、セツナを取っちめてやりましょ!」

「う、うん」

「本当に・・・困ったわね・・・」


困惑しているカレン・・・お兄ちゃんがこの町を守ったあの日から、カレンは槍術を習い、また、火属性の魔術を覚えていっている。火属性なら、カレンは結構レベルの高い位置に居る・・・と、思う。

私もカレンも17歳になり、学校を卒業して、魔法を学び技を磨いていた。

そして、昼になり、家に戻ると・・・。


「私部屋見てくるね!」


っと、セツナの部屋に行った。


「ケイおばさーん。セツナ居るー?」

「おや?カレンかい?いや、セツナは居ないよ?」

「そうなの?何時戻ってくるか分かる?」

「さぁね。お、ユウナも居たのかい?」

「叔母さん・・・この手紙・・・どういうことなのかな?出て行くのって・・・1ヵ月後じゃなかったの?」


涙を流しながらケイに問いかけた。横でカレンが手紙を受け取ってそれを読んでいた。


「やっぱり聞いてたのかい?まぁ分かっていた事だけど・・・それで、どうするんだい?」

「え・・・?」

「追いかけるのかい?セツナの迷惑になるかもしれないけど」

「そ、それは・・・」

「ユウナ、私はセツナを追いかけるわ!こんな手紙で納得するもんですか!」

「でも、迷惑になるかも・・・」

「あー、そんなのいいのよ。こんな手紙で私達も迷惑してるじゃない?あっちに多少迷惑かけたからってどうってことないわよ。っというか、ユウナがここに居るって言うなら別に構わないわ。私1人でも行くから。」


やっぱり、昔と変わらないなぁ。カレンを見て嬉しくなった。私もこういう思い切りの良いところがほしいなって、そう思ってしまう。


「私も・・・私も行く!」

「それじゃ、これ渡しとくよ?」

「叔母さん・・・これは?」

「セツナがギルド依頼で稼いだお金だ。遠慮せず持っていっておくれ。後、セツナが向かったのは、この町から東の方角だよ。」

「「ありがとうございます!」」

「セツナに会ったら宜しく言っといてね」

「はい」


こうして、私とカレンはお兄ちゃんを追いかける旅に出た。


―――――――――――――親愛なるユウナへ


黙って旅に出る事を許して欲しい。これでも結構悩んで決めた事なんだ。ガナフィが滅んでしまったあの日からずっと魔王を倒す事を考えていた。

そして、零に会って、強くなるために修行してたんだ。

ケイ叔母さんには、ユウナと遊んでやれって毎日のように言われてた。遊び相手になれなくて本当にすまない。ただ、ユウナがカレンっていう友達ができたのを聞いた時は、自分の事のように嬉しかった。

カレンと良い関係築くんだよ?元気でな。


カレンへ

いつもユウナがお世話になっている。友達になってくれてありがとう。

多分この手紙を読んでる時には俺は旅に出てるんだろう。

だから、俺は魔王倒すまでは、もうユウナと一緒に喋ったり、遊んだりできない。自分勝手だと、君は怒るだろう・・・。

押し付けるようですまないが、ユウナの事、宜しくお願いします。


セツナ―――――――――――――

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