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詩と歌

ひつじ雲の恋

作者: 日浦海里

青に白の水玉模様の空が広がる

陽の光の下群れる姿が

わたしにはどこか眩しく思える


寂しいとは思わない

この手に繋がる温もりがあるから


寂しいとは思わない?

この胸に秘める冷たさがあるのに


人が行き交う交差点

蒸せるほどの人の熱気も

仮初めのものにしか過ぎなくて


ねぇ、ひつじ

風に吹かれて重なり合って

一つでいられる今は幸せ?


たくさんの同輩に囲まれて

誰に気兼ねすることもないまま

陽の光の下歩いていける


あなたの今は誰よりも幸せ?


山向こうに沈む陽が

あなたに代わって教えてくれる


温もりだけのオレンジじゃなく

燃え上がるような赤い色

それはまるで朱殷(しゅあん)にも似た


あなたもわたしと同じなんだね

そう思えると

わたしの心もこの空に染まった



羊雲 

追う背並ぶ背

睦まじく

集い重ねて

恋うは夕暮れ




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― 新着の感想 ―
[一言] 寂しいとは思わない、と、寂しいとは思わない?のフレーズが絶妙で、素敵だなぁと思いました。 何事もない自然の一風景の見え方が、自分の感情によって変わることありますよね。 ラストの短歌もこの詩に…
[良い点]  ひつじ雲を見上げる姿とひつじ雲から見下ろす姿が重なり合うような。そんな不思議な景色を見るようでした。 [一言]  誰かを想うということは、きっと幸せなだけではなく。  想いを濁らせるよう…
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