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ある日突然神様になっちゃいました!  作者: 仲新屋ひとし
第1話 「俺が神様ってどういうこと?? -職業”神”ってどんなプレイ?-」
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02 MMORPG初心者 望月耕太

主人公の紹介回です。第三者視点で書いています。

 世界初の完全フルダイブ型VR機「ノワイエール」。ノワイエールを使った世界初のフルダイブ対応VRMMORPGゲーム「Create World Online」。


 望月 冬夜は親友の大城 耕太に誘われて、ゲームを始めることになった。発表された後、メディアを騒がせたこともあり購入にはためらいがあったが、半ば強引に購入させられた。

(貯金予定だった冬のボーナスの大半が消えて無くなる額だったので購入画面を前にためらっていたら、横にいた耕太にポチッと決定ボタンを押されてしまったのだった。すぐ奴の腹に肘鉄喰らわしたが後の祭りに。)


冬夜は32歳。普通の社会人で、平日は普通に働いている。会社は事務系の商品を扱っていて、某行政機関担当部署で営業をしている。世の中には24時間365日仕事というブラックな企業もあるようだが、冬夜の会社はあまり残業も無く、土曜日は半ドン(もうこういう言い方はしないかも)で日曜日もよほどのことが無い限り休みという、結構恵まれている環境だと思っている。給料ももっとあればいいなぁと思いつつ、独身一人暮らしでやっていくなら問題ない程度には貰えている。


趣味は読書と、少しゲームをするぐらいで飲み歩いたりギャンブルしたりするわけでもない。休日もたまに誘われて外出する程度で、あまりお金も使わない、本人曰く波風の無い日々を送っていると思っている。

そんな、数少ない外出先の一つ、耕太の家で飲んでいるときに新しいゲームの話になった。彼は夫婦揃ってゲーム好き(2人はオンラインゲームで知り合い、結婚した)ということもあり、話が弾んだ。話の流れで通販サイトを開いていたらなぜか冬夜も買って一緒にパーティーを組むという話になり、しぶっていたところをポチッとされてしまったというわけである。(耕太の方はすでに予約済みといい、この飲み会自体が確信犯的なものに冬夜は感じた)


 冬夜のゲーム熱はというと、昔はゲーセンで格闘ゲームをしたり、有名ゲーム機もいくつか持っていてそれなりに遊んでいた。とはいえ、社会人になって忙しくなるとゲームする時間も自然と減り、今では昔はまっていたゲームの新作が出たら買って少し遊んでみたり、上司の目を盗んでパソコンでできるゲームをちょっとする程度である。

耕太みたいな、大型ハード機と一緒に新作を買うとか、ネット上で知らない人と組んで狩りをしたりというまでの熱意はなかった。


また、ハードとソフトの値段もそうだが、MMORPGという、それまでやったことのないジャンルにもハードルを感じたのが、購入をためらった原因の一つだった。

それでも、親友でもありオンラインゲームの常連でもある耕太が一緒にプレイするなら暇つぶしにもなるしいいかなと、買ってしまったこともあって、軽い気持ちで始めることにした。


Create World Onlineのオープン初日は平日であったが、二人とも平日は仕事もあり、のんびりプレイしたいという気持ちもあって、週末揃って初ログインすることとなった。


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