01 ログイン初日
あけましておめでとうございます。
年の初めということで、何か新しい試みをしてみたいと思い、小説を書くことにしました。
小説を書くのも初めてですが、こうした投稿というのも初めてで慣れないことばかりです。ですが、皆さんに楽しんで頂けるよう精一杯書いていこうと思います。よろしくお願いいたします。
ザシュ!
ロングソードによる一撃がゴブリンの肩から袈裟がけに入り、ゴブリンの頭上に表示されていた数字は減り、残り体力はあとわずかとなった。
「とどめは俺が!」
トウヤは右手に持った杖を振り上げ、握った部分にある赤い宝石を触ったまま杖を振り下ろした。すると、杖の先端部分から炎が生み出され、杖の延長線上にいたゴブリンへと襲いかかった。炎による攻撃を喰らったゴブリンは光の粒子となり消滅した。
「ふぅ。他に敵はいないか?」
ロングソードによる攻撃を加えた後、魔法による攻撃の邪魔にならないよう少し離れたところに立っていたゴウは周囲を見渡し、敵影が無いことを確認してロングソードを腰につけていた鞘に収めて一息ついた。
炎を放ったトウヤも、攻撃した姿勢のまま緊張していたが、その言葉で緊張を解いてゴウへと近寄っていった。
「やっと少し戦闘に慣れてきたかな。」
といい、自分よりちょっと背の高いゴウを見上げつつ、ニヤっと笑った。
「ああ、今までに無い感覚だからなぁ~。 たかがゴブリンとはいえ、実際間近で件を切り結ぶというのはいくらバーチャルだからといっても怖いものだな。」
「俺も魔法なんていう、非現実的なものを本当っぽく感じることができるなんて、できてもまだ不思議な感じだ。なんにもないところから火の玉を生み出して、それが飛んでいくって。」
「まあな。これまでのゲームでも良くできたやつは本物っぽく見えたりしたもんだけど、この「ノワイエール」って機械はマジモンに感じられるからなぁ。トウヤの魔法もそうだけど、剣でゴブリンを切ったときの衝撃や目の前で見えるエフェクトも初めてで、単なるゲームって感じじゃないのがホントすごいぜ。」
「かなり高くて最初は買うの迷ったけど、ゴウの勧めで買って良かったかも。こんな体験現実じゃなかなか味わえないし。」
2人は話をしつつ、先ほどの戦果を確認すべく指を虚空で滑らせていた。
他の人からは見えないが、それぞれ目の前にはステータス画面が表示されていて、ログによるとあと1回の戦闘で次のレベルに上がれるはずであった。
「「とはいっても、」」
画面を確認しながら互いに顔を見合わせ、
「「まだまだチープだ。。。」」
と、苦笑交じりのため息を吐くのであった。
1話あたりの分量に悩んでいます。他の作家さんをみるとさまざまですね。
私は書いていると1000字程度が区切りいいみたいので、しばらくはこんな感じで投稿していきたいと思います。
・訂正:ゴブリンの体力表記を変えました。