凛との再会
遅くなりました!
今回は凛が再登場!
「文剛、斬撃!」
目の前に広がる那覇都の群れを薙ぎ払い、赤い鎧を身にまとう。
しかしすぐに那覇都達は俺を囲み、一斉に攻撃を仕掛けてくる。奴らの攻撃は素早く、一つひとつの動きに無駄がない。
しかも何だこの数は。今見ただけでも三十以上はいる。本気で俺を殺しに来ているな。
……怖い。正直怖い。
だが、俺がこの力で奴らを止めないと……。
「くそぉぉぉぉぉっ!!」
夢中で刀を振る。戦い方なんて知らない。死にたくない。
色んな考えが頭の中を駆け巡る。ごちゃごちゃしてもう訳が分かんねぇ。
気が付くと右腕を斬りつけられていた。血が流れていくのが分かる。
手も足も震えが止まらないし、剣先なんて三本に見えちまう。
(俺、なんで戦っているんだろう……)
叫び声をあげながら、俺は刀を振り続けた。
「はぁ……はぁ……、少しは片付いたか」
周りの那覇都の数も少なくなってきたが、俺の体力も限界が近づいていた。
そりゃあ、普通の文化部の高校生ですもの。いくら超人的な力を手に入れたと言っても、気持ちがついていかない。
本当の殺し合いなんて、したことがないんだから。
【ニンゲン、モウオワリカ。ヨワイナ】
「うるせぇよ……、数ばかりで、お前ら独りじゃ大したことねぇじゃんか……」
そうだ、こいつら一体一体は弱い。分散して少しずつ戦えれば……。
「……お前ら、ちょっとついて来いよ」
俺は一旦奴らに背を向け、走り出した。マスクライダーのゲームで見たことがあるぞ。
スタミナを消費したとき、戦闘を離脱して敵を細い路地に誘い込み、必殺技で一気に消し飛ばすやつ。
あれやってみよう。必殺技、出し方分かんねぇけど。ってかあるのかなこいつ?
「あ、翔也」
「ぶふぅぅぅぅぅぅっっ!!」
「ちょっ、何よもぅ……汚いわね」
「汚いっておまっ……今までどこ行ってたんだよ!?」
「どこって、那覇都倒してたのよ。多分四十は倒したかしら」
俺より多いじゃないですか!!
え、何? 今って弱ってる所じゃないの!?
思い切りデストロイしてんじゃん! しかも、竹刀で!?
「それより翔也、何やってるのよこんな所で。危ないから、とっととおうちに帰りなさい」
「それはこっちのセリフだよ! 俺たちがどんだけ心配したか……お前分かってんのか!?」
「……え?」
大きな目で俺を見つめる凛。しかし前方には一列に並んでこの路地へ入り込んでくる那覇都。
「凛、とりあえず話は後だ。こいつらを片付けるぞ。行けるか?」
「そ、そりぇはこっちのしぇりふよ!」
「噛み噛みだぞ」
「うるしゃい!!」
竹刀を振り回しながらバシバシとえげつない音を立て、那覇都を消していく凛。
……怖い。
俺も負けじと刀を振る。
「腰が入っていないわよ! もっと力を入れて!」
「はいはい!」
戦いながらも説教かよ。でも……安心するな、やっぱり。
「さぁ、今よ!」
「何が!?」
「バカっ! 必殺技!」
「あったの!? え、どうやるの?」
「あ、教えてなかった」
おいこら巫女ぉぉぉっ!!
「どいてっ! 文激斬・リテラスラッシャー!!」
結局俺の思いついた作戦は、巫女さんが竹刀からなんか出して片づけました。
竹刀すげぇ……。俺も欲しい。
「ごめんなさい、必殺技教えてなかったわね。リテラの必殺技は、【文激斬・リテラスラッシャー】よ。出し方はさっき私がやったように、刀を空にかざして相手を斬ればいいわ」
「なるほど。ネーミングもう少し何とかならなかったの?」
「う、うるさいわね! 西洋の言葉ってカッコいいじゃない! ちょっと入れたかったのよ。あと……心配してくれて、ありがと」
「え? なんだって?」
「~~っ!! なんでもないっ!」
なんだよ、何怒ってんの?
まぁ、それはこいつらを倒してからだな。
「よし、とりあえず残りの那覇都を片付けるぞ」
「えぇ、行きましょう!」




