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コンサート跡地の哀愁
お題:朝陽のあたるコンサートホールが舞台で『ハンバーガー』が出てくる悲しい話
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長年、多くのコンサートやコンクールなどの会場として、数々の感動やドラマを産みだしたコンサート会場が取り壊しとなった。私は既に天井が無くなったそのホールに足を運び、いつも座っていた席に向かった。
工事中のせいで埃がかぶっていたが、持っていた新聞紙を敷いて座った。
まぶしい朝日をよけながら、舞台だった場所を見つめる。
「ここに大きなハンバーガーショップが出来るなんて、寂しいな」
私はぼやきながら、自分の店のハンバーガーを取りだした。
「客がいなくなってライバル店までできるなんて……」
食べたハンバーガーは、少ししょっぱかった。
久々に超掌編になりました。字数が少ないと情報を詰め込めないから、難しいんですよね。
今回も「悲しい話にしながらいかにオチを作るか」というところを考えました。悲しみの感情って、どう引き出せばいいんでしょうね(汁
どちらかというと、こういうのを少し長めの話でやりたかった(←