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雪の降る夜に

作者:

とっても短いです。


雑踏の中に立っていると、ひらりと一片の雪が舞い降りた。

綿毛のようなその結晶はふぅわりと溶ける。

見上げると、闇の中にはらはらと白が舞い散っていた。

妖精の涙みたいだと感じた。


深い深い、ため息を吐き出す。

とても寒い夜の空気に、僕の吐息は真っ白に濁った。

霧のようにたなびいて、次第に薄れて消えてゆく。

いつかの彼女のようだと、僕は呟いた。


空を見上げる。

人混みに紛れて今も僕は一人だ。

美しい雪化粧を見ても、感動を覚えない自分がいるのが嫌だ。

彼女の最期、病室を思い出すから。

白の持つイメージは儚げな美しさじゃない。

何もない、希望の欠片も見当たらない虚無感だ。


寒い夜の闇が広まってゆく中、僕の目頭は真っ赤な鉄みたいに熱かった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 悲しさを美しい言葉で彩っている語彙です。 [気になる点] 表現がバラバラで 妖精の涙以降の統一感があまり感じられません。 [一言] 失礼しました。
2014/02/19 15:22 退会済み
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