登場艦艇
あかぎ型航空機搭載護衛艦(DDV Akagi-class)
いずも型を発展させた航空母艦型護衛艦。
艦首に1基、アングルドデッキに1基、計2基のEMALS(電磁式航空機発艦システム)を装備する。カタパルト2本装備 80秒で航空機を発艦できる。アレスティングワイヤーは三索型で1分に1機着艦、マイクロ波着艦装置を使用すれば30秒ごとに1機着艦が可能。甲板の先端部はわずかに反り上がったスキージャンプになっている。
通常任務時は戦闘機18機、輸送機及び早期警戒機3機、ヘリ10機を搭載している。
全長:285m
満載排水量:56,000トン
機関:統合電気推進システム
速力:30ノット+
乗員:操艦560名、航空要員600名、司令部要員100名
最大搭載機数:約40機
兵装:ESSM発展型シースパロー短距離艦対空ミサイル、CIWS SeaRAM近接防空ミサイル、高性能20mm対空砲×3
同型艦
《あかぎ》
《あまぎ》建造中
《かつらぎ》計画段階
いずも型航空機搭載護衛艦(DDV Izumo-class)
海上自衛隊初のCATOBAR空母。E-2早期警戒機の運用が前提であり、カタパルトを装備した。
最大搭載機数約30機
SH-60K哨戒ヘリを3機、MCH-101をV-22Bを3機、E-2Dを3機、F-27等18機を搭載。
全長:261.5m
満載排水量:35,000トン
ひゅうが型ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)
2001年、那覇空港が事故により封鎖された時間帯に中国機が領空侵犯する事件が発生。南西方面の防空態勢の脆弱性が浮き彫りとなり、南西方面の防衛体制の脆弱性を補うため13,500トン型DDHの建造計画が見直され、全長248.0m、19,500トン型DDHに大型化が図られた。
全長:248.0m
満載排水量:28,000トン
はるな型ミサイル護衛艦(DDG Haruna-class)
追加導入されたイージス艦。ステルス性能が強化され、徹底的なコストダウンを図り、省力化オートメーション化の他、統合電力システムを推進機関に採用した。
また最新のイージスBMD5.1とSM-3ブロックIIA搭載艦で、1隻で南西諸島を除いた日本列島全域を弾道ミサイルから防護可能であり、また、より高速で高射程の射程5,500km程度の中距離弾道弾まで迎撃可能。
兵装:62口径5インチ単装砲×1基、CIWS高性能20mm機関砲×2基、CIWS SeaRAM近接防空ミサイル×1基
Mk.41 VLS (64+32セル)、90式艦対艦ミサイル4連装発射筒×2基、68式3連装短魚雷発射管×2基
同型艦
《はるな》
《ひえい》
《あおば》
あさなぎ型護衛艦(DD Asanagi—class)
はつゆき型を更新する汎用護衛艦。
あきづき型と同様のOYQ-11戦術情報処理装置を中核としたシステム艦として構築され、FCS-3B射撃指揮システムを中核として、僚艦防空が可能な対空戦闘システムを有し、イージス艦を補佐する。
また従来のあきづき型がFCS-3とESSMの組み合わせだったのに対し、本型からはより射程の長いSM-2ERに準ずるRIM-4も搭載され、防空能力は向上している。
乗員:約200名
兵装:54口径127mm単装速射砲×1、高性能20mm機関砲(CIWS)1基、SeaRAM近接防空ミサイル×1
Mk.41 VLS(48セル)、90式艦対艦ミサイル4連装発射筒×2基、68式3連装短魚雷発射管×2基
同型艦
《あさなぎ》
《ゆうなぎ》
《ふゆなぎ》
《やまなぎ》
《しおなぎ》
あさぐも型護衛艦(DD Asagumo-class)
あさなぎ型に次いであさぎり型の更新のために取得が進む汎用護衛艦。
高いステルス性能が特徴。
兵装:54口径127mm単装速射砲×1、高性能20mm機関砲(CIWS)1基、SeaRAM近接防空ミサイル×1
Mk.41 VLS(48セル)、90式艦対艦ミサイル4連装発射筒×2基、68式3連装短魚雷発射管×2基
同型艦
《あさぐも》
《ゆうぐも》
《やまぐも》
《むらくも》
あがの型沿海護衛艦(DE Agano-class)
フリーダム級を参考に島嶼防衛を意識した小型の水上戦闘艦として設計され、船体はモノハル設計で45ノット(83 km/h)以上を発揮できる。
C4ISRシステムや沿岸の地上目標に対する対地精密射撃用のシステムを備える最新のシステム艦。NLOS(非直接照準発射システム)のMPSSM(多目的艦対地ミサイル)を装備するなど、その他任務に応じて各種兵装モジュールを搭載する。
全長:115m
満載排水量:3,200トン
機関:CODAG方式
乗員:中核乗員50名
兵装:57mm単装砲×1、VLS(32セル)、SeaRAM短距離迎撃ミサイル11連装発射機×1、高性能20mm機関砲×1、12.7m機銃×2、機雷敷設装置×1
同型艦
《あがの》
《やはぎ》
《さかわ》
《くろべ》
《いとい》
《しゃくじい》
《くじ》
《ひだか》
はやせ型多目的掃海母艦(MST Hayase-class)
うらが型の次級として建造された掃海母艦兼ドック型揚陸艦。掃海隊群が水陸両用戦に対応し、水陸両用戦・機雷戦戦術支援隊(AMWC Amphibious and Mine Warfare Center)を新編する等の改編にともない計画された。
フリゲート艦並みの戦闘能力を有しており、76mm単装砲、SeaRAMとCIWSの他、船体中部の兵装甲板に5ヶ所のスタンフレックス・モジュール・スロットが設定されている。通常は、ハープーン艦対艦ミサイルの4連装発射筒を搭載した対水上戦モジュールを2基、12セルのMk.56 VLSを搭載した対空戦モジュールを3基搭載する。Mk.56 VLSからはESSM個艦防空ミサイルを運用するが、この射撃指揮には、主砲用と兼用している。
艦上構造物はステルス性が考慮されている。特にマストについては周囲が八角柱に近い構造のパネルにより覆われた先進型閉囲マスト/センサーになっており、外部からのレーダー波を反射し、自艦の電波は透過するようになっている。また外部クレーンもステルス形状となっている。
艦内は、概ね艦の前部や艦上構造物に居住区、艦の中部は、上から航空機格納庫、車両甲板、機関部。後部は飛行甲板、ウェルドックとなっている。
乗員用居住区とは別に、数区画に分けられた陸自隊員用の居住区が設けられており、1隻で完全武装した陸自隊員200名(最大350名)を輸送可能な他、8両の90式戦車を含む50両の車輌を搭載し、車両用ランプと多目的甲板により、RO-RO機能を備えている他、搭載する二隻のLCACにより揚陸可能。
航空運用能力も備え、上部構造物の後端はハンガーとされており、V-22ティルトローターであれば2機、H-60級であれば4機を収容できるほか、F-35B垂直離着陸機の支援も可能。
また機雷戦コンテナを設置することで、300個の機雷を輸送し、敷設することが可能な機雷敷設機能も併せ持つ機雷戦母艦の一環として、司令部施設や水中処分員のための減圧室も有している。
災害時の緊急指揮母艦及び揚陸作戦の支援艦としての用途も期待される。
排水量:約25,300トン
最大速力:22ノット超
乗員数:210名+350名
搭載機数:ティルトローター機×2機または輸送ヘリ×4機 LCAC×2隻、車輛14輛以上
武装:76mm単装砲、ESSM発展型シースパロー短距離艦対空ミサイル等VLS×12×3、SeaRAM短距離迎撃ミサイル×2、CIWS 20mm機関砲×1、SeaRAM×1、SSM×8
同型艦
《はやせ》
《そうや》
あつみ型多目的輸送艦
海上自衛隊の強襲揚陸艦機能を持った多目的輸送艦。アイランド方式の艦橋を採用して全通甲板を装備しているほか、艦の後部にはウェルドックがある。
おおすみ型に比べ、航空機運用能力が強化されており、水陸機動団の一個戦闘連隊を輸送可能で、ひゅうが型護衛艦にも勝る規模となった。
LCAC2隻を搭載可能。
排水量:約3万9千トン
《あつみ》
《ねむろ》
まみや型補給艦(AOE)
前部に艦橋、後部に機関部と航空艤装を置き、補給装備を中央に配した設計。
特徴として航空機運用能力が高く、大型ヘリ五機を格納可能な航空機格納庫と飛行甲板には二ヶ所の発着スポットが設けられている。
マルチハザード化およびグローバル化に伴う任務の多様化に対応するため、補給艦としてだけでなく、輸送艦や病院船など様々な機能も付与されている
搭載機数:5機(MCH-101×3機、V-22×2機)
満載排水量:3万6500トン
同型艦《えりも》《みやこ》
RIM-4
99式空対空誘導弾の終端誘導装置を搭載した2段式長距離艦対空ミサイル
誘導にアクティブ、セミアクティブ双方のモードを利用することができる。優れたシグナル・プロセッシングと誘導制御の能力を得て、高速の目標や艦のイルミネーターの範囲外にいる目標の捕捉も可能となった。これによりイージスシステムのイルミネーターへの負担が軽減され、同時交戦目標数が増えている。
主にイージスシステム搭載艦及び防空艦に搭載される。