登場航空機(固定翼機編)
F-27A/B戦闘機
仏ダッソー・アビアシオン社が開発したラファールMマルチロール艦上戦闘機の日本航空自衛隊採用モデル。
アビオニクスをはじめとする日本独自の電子機器類の搭載や誘導弾などへの対応とライセンス生産が認められ、官製談合等の汚職問題を抱えたF/A-18Fを下して採用された。
日本仕様のラファールとして大幅な改良が行われ、特にコックピットは国産のHMDSにも対応することや大型液晶カラーディスプレイの多機能ディスプレイに集約する等、F-35戦闘機相当の次世代コックピット化が図られており、その他各種アビオニクスも自衛隊に適応したものへ変更されている。
MIDS-LVT(1)多機能情報伝達システムを標準搭載しているため、空自のLINK16に対応する。
固定武装の機関砲は30 M 791 30mm機関砲をベースに国産開発された25×137mm砲弾を使用する25mm機関砲M14に換装されており、F-35戦闘機の弾薬と共通化が図られ、兵站上の負担も軽減されている。
またフランスが予算不足で調達に至らなかった複座型も開発され、導入される三個飛行隊分と予備機及び試験機、教育機の80機のうちの4割は複座型となった。
最高速度:マッハ2.0
航続距離:3700km
固定武装:25mm機関砲
兵器搭載量:9,500kg
F-15EJ戦闘機
F-15DJのPre-MSIP機12機及びJ-MSIP機34機を表向きには再生改良、実質的には新造のF-15EXにDJ日本仕様の使える装備品を搭載したマルチロール戦闘機。
機体はF-15EXであり、センターラインパイロンには7000lb級の特大兵装も装備可能。
フライ・バイ・ワイヤ方式の飛行制御や新たな電子戦システム、最新のコックピットやミッションコンピューターなどを採用し、12カ所の空対空兵器用ハードポイント、9Gでも戦闘能力を発揮できる機体の耐久性、メンテナンス性の向上などが図られている。
最高速度 マッハ2.5
航続距離 約4000キロ
固定武装 M61A1 20mm機関砲
兵器搭載量:13,300kg
F-15FJ戦闘機
近代化改修の余地がなかったPre-MSIP機65機をEJ同様再生改良し、F-15EXの単座型仕様としたマルチロール戦闘機。
改修するよりも、新造機を製造する方が費用対効果が高いことがEJの改修で明らかになってなお、予算確保のため名目上は改修となっており、機体番号などは引き継いでいる。
AN/APG-82(V)レーダー、Advanced Display Core Processor II (ADCP II)セントラルコンピュータ、ALQ-239 DEWS電子戦/妨害システム等を搭載。コンフォーマルタンク、JASSM-ER等のスタンドオフミサイル運用能力と搭載兵装増加、電子戦能力向上改修が施され、ステルス性を付与し、半没式兵装ステーション等を備える。
最高速度 マッハ2.5
航続距離 約4000キロ
固定武装 M61A1 20mm機関砲
兵器搭載量:13,300kg
F-15J改戦闘機
F-15JのJ-MSIPを「Japanese Super Interceptor(JSI)」仕様へ改修した機体。火器管制レーダーをAN/APG-63からAN/APG-63(V)3電子走査アレイレーダーへ、エンジンもF100-IHI-220Eターボファンエンジンから、デジタル電子制御装置を搭載し、推力と整備性を向上したF100-IHI-229EEPターボファンエンジンに換装。
またセントラルコンピュータを最新型に換装、従来のアナログ計器から液晶ディスプレイの多機能ディスプレイを備えたグラスコックピット化が図られ、前方視野内表示装置だけでなく、ヘルメット装着式表示装置を装備し、オフボアサイト能力を最大限に発揮できるようになった。
さらに赤外線捜索追跡装置と多機能情報伝達システム-LVT(3)戦術データ交換システム端末を搭載し、索敵能力と交戦能力、情報共有能力をデジタル面で強化している。
最高速度 マッハ2.5
航続距離 約4000キロ
固定武装 M61A1 20mm機関砲
兵器搭載量:7300kg
F-35B戦闘機
短距離離陸垂直着陸機。航空機搭載護衛艦の艦載機として採用されたが、開発の遅延などから当初の予定調達数より大幅に減勢されている。調達機数46機
最高速度:マッハ1.6
航続距離:1667km
戦闘行動半径:935km
兵器搭載量:6804kg
F-35A戦闘機
F-4EJ改の後継として採用され、48機が導入された。B型と異なりJSM空対艦巡航ミサイルを運用可能。
最高速度:マッハ1.6
航続距離:2200km
戦闘行動半径:1239km
兵器搭載量:8165kg
C-2輸送機
乗員:3名及び2〜5名+110名(貨物室)
最大搭載量:36トン
航続距離:9800km~36t/4500km
巡航速度:マッハ0.80
C-17J輸送機
ボーイングC-17BグローブマスターⅢ大型長距離輸送機を日本仕様とした航空自衛隊の輸送機。
後継としてではなく、海外派遣や陸自の即応機動輸送等の任務拡大に伴って新規に取得された大型輸送機で、77トンの貨物搭載ができ、最大ペイロードでの航続距離4,440km、離着陸距離910m。また、19tまでの低高度パラシュート抽出システム(LAPES)に対応している。
小牧基地第1輸送航空隊に新編された第406飛行隊、入間基地第2輸送航空隊に新編された第405飛行隊に配備されている。
最大搭載量:77t
航続距離:9815~77t/4440km
巡航速度:マッハ0.74
V-22J多用途輸送機
V-22オスプレイの救難仕様。オンボード装備については必要に応じて搭載される。陸海空三自衛隊で採用され、陸自では即応部隊の緊急展開、物資輸送、海自では主に航空護衛艦への補給物資を輸送する艦上輸送機として、空自では同様の兵站輸送の他、捜索救難、空中給油機としても運用される。
EC-2A電子戦訓練機
C-2輸送機をベースとした電子戦機で、空自の航空電子戦要員の育成に用いられる。EC-1と共に運用される。
EC-2EL電子情報収集機
C-2輸送機をベースとする電子偵察《ELINT》機。中高度で長時間飛行を行い、周辺国から発せられる電波や信号などの電子情報を収集、分析する。
U-1多用途支援機
MRJをベースとした中型の輸送機。指揮連絡、小型軽量貨物などの空輸、訓練支援等に運用される。
殲撃J-20 威龍 NATOコードネーム:ファイヤーファング
中国人民解放軍空軍の第五世代ステルス戦闘機。クロースカップルドデルタ翼を採用。
殲撃J-10 NATOコードネーム:ファイヤーバード
中国人民解放軍の多用途戦闘機。機首下面へのエアインテークの配置、カナード付き無尾翼デルタ翼が特徴的。23mm機関砲を装備する。
殲撃J-11
Su-27SKフランカーを瀋陽航空機工業がライセンス生産した戦闘機。機体の運動性能は非常に高く、レーダーを用いない索敵手段としてIRSTを備え、ステルス戦闘機にも対応する。
殲撃J-11A
J-11の改良型。グラスコクピット化を進め、アクティブ・レーダー誘導ミサイルの運用を可能とした。36機が生産。
殲撃J-11B
中国製コンポーネントを大幅に使用した独自改良型。レーダーやミサイルなども中国製に変更。
殲撃J-11BS
J-11Bの複座型。
Su-30MKK
ロシアから76機を調達したマルチロール戦闘機。人民解放軍空軍に配備。
Su-30MK2
Su-30MKKの発展型。対艦攻撃能力の向上が図られている、ロシアから24機を調達し人民解放軍海軍航空隊に配備。
殲撃J-15
Su-33やJ-11Bを基に開発された艦上戦闘機型。
殲撃J-15S
J-15の複座戦闘爆撃機型。
殲撃J-16
J-11BSをベースにSu-30MK2と同仕様に改修して開発された機体で航続距離が伸ばされアビオニクスが強化されている。