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黒の世界  作者:
プロローグ
1/1

プロローグ

気分が悪くなられましたら、迷わずこのページをお閉じください。

あまり楽しい内容は書かれていません。

本の世界って不思議だよね。

どこにでもありそうで、でもどこにもない世界。


触れただけで、私はその世界に行けるの。

住人になれるの。



電脳の世界もおんなじだと思ってた。


誰かが触れて、誰かが離れて。

そこに実際には誰もいないのに、世界として成り立ってる。


指ひとつでつながる世界なの。

私はそこに惹かれてこの世界にやってきた。


だけど……


現実は違ったの。

欲望と羨望と嫉妬が入り混じって、きれいだと思ってた世界は一瞬にして混沌の世界に変わった。

私が気がついたときにはもう遅くて、私は一瞬で混沌に飲み込まれたの。


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