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日常 2

続きです

「それで、真梨奈まりなくんについてだが、転校として正式としておおやけになるのは明日だ。しかし、その準備もあると思うのだが、それは君たちの問題だろう。だからだ、うまく話しあってくれ」


そして、現在に至る・・・


当然ながら、午後の授業は頭に入ってこなかった。ボーとしていたせいか、いつの間にか授業は終わり、放課後になっていた。


そして、校門前には手を振る少女が一人。


なんか、真梨奈さんじゃなくて、ほっとしているような、がっかりなしているような変な気分になり、それから切り替えるためにも私は自分からその少女に話しかけてみた


「幸村さん、どうしたんですか?もしかして、待ち伏せていました?」

「そうです、昨日のお礼をしっかり伝えたくて、日高様が来るのを待っていました。あ~、日高様にお名前を覚えてもらうなんて、それで、お声を掛けてもらうなんて光栄です!」

「そんな、私ってどういう立ち位置になっているのだか… 私が勝手にしたことだし、それに大層なことはやってないからお礼なんていらないよ、幸村さん」

「いえいえ、それでも私にとってはかなり大きな事でした。改めて、ありがとうございました。できれば、幸村と苗字ではなく、良子りょうこと呼んでください」

「はい、では、良子さん」

「良子で構わないです。何でしょう、日高様」

「じゃあ、良子。その様をつけるのやめない?」


さすがに、様付けで呼ばれると同対応すればいいのか困るし、特に周りの視線が痛い。それに私はそこまで人間のできた人物じゃないから。私の正体もそれに関わるから。


「でも・・・」

「でもじゃない。様はやめて欲しいな」

「せめて、お姉様と呼ばせてください」

「位が上がった!?もっと、高くなったよね!?」

「では、マリア様と」

「なぜ、マリア様!?私は聖母みたいにはなれないよ!」

「ならば、私と・・・」

「いやいや、それはないから!」

「では、しょうがなく、先輩」

「うん、まだ、それなら」

「念の為にお姉さまはいいでしょ…」

「ダメ!」

「でもでも」

「ダメっていったら、ダメなの!」


ハァハァ、いつの間にか息切れまでしてる。良子、もしかしたら、かなり、手強いかも。


「何かお礼にもと思い、クッキーを焼いてきました」


しかし、良子が鞄から取り出した小さな箱からにはクッキーとはかなり掛け離れた物が出てきた。黒い物体、一口と思い持ってみると半分が割れて中身が落ちる。あれ?クッキーに中身なんかあったっけ?


「これはクッキーだよね?」

「そうです、少し焦げてしまいましたが」

「これ、焦げたレベルじゃないよね」

「実は言うと料理はダメでして」

「まって、じゃあ表面はいいとして、何で中からコンクリートを溶かす程の塩酸が出て来るの!?」

「ちょっと隠し味を入れてみました」

「 隠し味にしてはおかしすぎない!?」

「やっぱり、隠し味は・・」

「そういう事じゃぁなーいっ!そもそも、隠し味が要らないの!」

「それじゃあ面白みがないじゃないですか」

「料理に面白みはいらないでしょ。そして、私は面白みの為だけに渡し殺されかけたの!?」」

「というのは冗談で」

「冗談なの! 冗談にしては厳しい所あったよ!?」

「本名はこっちです」


箱を開けると今度はしっかりとしたクッキーがあった


良子のクッキーは意外においしかった。




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なんか、今日は詰まった一日だったと思う

日頃から、男とばれないように気を使っているのにそれに合わせて、編入生のお世話とはトホホorz


とにかく、疲れたから家に帰って休もう

家に着くと真梨奈さんが玄関に寄り掛かって居眠りをしていた。


「こうして見ると本当に人形みたい」


銀の髪、透き通る程の白い肌、整った顔立ち、すべてにおいて完璧で、日本人離れしており、どこか遠い人を見ている気分。


気持ち良く寝ているので、そのままにしたいけど、さすがに放置して風邪を引くとまずいのでさすって起こしてみる。

「あれ?起きないな」


今度は少しだけ強くさすってみる。


「ふわぁ、い?」

「こんな所で寝ていると風邪引いちゃいますよ、とりあえず、中に入ろう」


私は彼女の手を取り、とりあえず、家に入ることにした。

なんだかんだいって、話は進まずです



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