桜の境界
なんというか、すみません。
文章力がなく、読み辛い部分も多々あると思いますが、読んでいただけるとありがたいです。
私がどうしていいのかと戸惑う中、白銀の髪の少女はただ、私に微笑みかけるだけだった。
しかし、私はどうしたものか、過労かもしくは精神的なものか急に意識が遠くなる。
少しずつぼやける視界。最後に覚えてるのは甘い鼻をくすぐる香りと銀の髪だった。
―――――また、夢を見た―――――
また、ここだ。
春の季節、いつもそうだろうか、桜が咲いている。ここまで、何回も見ていると、ずっと、桜が咲いているのだろうと錯覚してしまう、ぐらい満開な花。
だれか、だれかいる!
髪は長い・・・・・・・その目はなにか見つめている・・・いや、私を見つめている?・・・
なぜ、私を・・・?・・・そして、なぜ、そんなにも悲しい顔をしているの?
まただ、頭痛が来る。少しずつ意識が消える。
意識が消える中、なにかが聞こえる。今度ははっきりと。
「智唯は独りじゃないわ。」
「だから、忘れないで決して、孤独じゃない、智唯にはもう、仲・・いる・・ね」
少しずつ声が掠れてくる。そして、最後はほとんど、聞き取れない。
そして、意識が途切れた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―――――――――――――――――――――――――――
「ん・・・」
少しずつ目を開け、ボヤケてる視界がよみがえってくる。
手が温かい・・・なんだろう、これが人のぬくもりなのかな、とても落ち着く。
あれ、私は確か、ここで、急にめまいがきて・・・・あれ?
私はここで倒れている。
では、この目の前の少女は・・・?
「ごきげんよう、お目覚めですか?」
そうか、膝枕をしてもらっていたのか・・・っておい!
ハッとなり、私はすぐに顔を上げようとする。
が、しかし、私を覗き込んでいた綺麗な顔と私の顔、詳しく言うと、デコ同士でぶつかった。ゴンと鈍い音が響く。
「いったー・・・」
デコをさする。私より、銀の髪の少女の方は!?
・・・・やっちゃった・・・・
恐る恐る、訪ねてみる
「だい・・じょうぶ?」
「はひ、大丈夫です」
なんか、噛んだみたいだけど、そこは気にしないことにしておこう
「ゴメンね、なんか、急に倒れちゃって」
「え、と、あまり気にしないでください、こっちが勝手にやっただけなので」
「そういうわけには・・・」
そういえば、ずっと、寝ていたんだっけ。
朝、家を出たのが、6時で、少し、白みかかっていたけど・・・今何時?
携帯!とポケットを探ったが、見当たらない。家に忘れてきてしまったのだろう。
「ごめん、今、何時がわかる」
「えーとはい」
と少女は腕時計を確認する。
「7時半です。」
7時半、やばい、いそがないと!
ここは山の上だから普通に走っても間に合わない。なら、普通以上の速さで移動しないといけない。小さなリュックから、ローラーブレードを出し、装着。これなら、間に合うかも。
「ごめん、急ぐから」
思いっきり地面を蹴る。後ろから声が聞こえたが聴く時間はない。
下りなので、かなりスピードが出る。どんどん加速する。空気により、自分の肩ほどある髪は、後ろになびいていくのがよくわかる。そして、スピードの出しすぎなのか、安物のローラーブレードは変な音を出し始めている。ギリギリ、壊れず、カーブを曲がりきり、後は直線。家まで、最後のラストスパート。
止まれぇ! 横に急ブレーキ。キィーという甲高い音が響き、かなり滑り、やっとの事で止まる。止まったのはいいが、変な止まり方をしたので、その反動で片方のローラーはかなり削れ、もう滑れない。長年使っていたので、愛着があったのだか、悔やむより今は学校に間に合わせることが先決だ。
時計は8時を指している。よし、まだ、間に合う!鞄と携帯を持って、走りだす。
そして、一日がまた、始まる。
投稿が遅れました。なかなか、書ける余裕がありませんでした。
この遅れをどうにか埋めるように努力します。