過去は過去 なら、今は?
上げていいのかわかりませんでしたが、どうしても、これだけは上げたかったので。不謹慎などと思われた人がいるのなら、言ってください。そこをカットするので。
「うわあああああ」
あまりにも悪夢で私は目を覚ました。
ふと、服を見ると、悪夢のせいで汗でびしょびしょ。
過去に体験した、大地震の影響でこんな夢を見てしまった。
それは、今から、3年前の4月の話
私はその日、学校の文化祭当日であった。家から少し、離れた学校に通っていた。しかし、それが幸が不幸か、午前中は無事になにもなかった。
午後になると大きな地震が起きた。
一旦、私のいる学校は辛うじて、無事だった・・・
しかし、私の家のある付近は大きな火事となり、すべてを灰にしてしまった。
私も走って、そこにいったが、間に合わず、ただ、炎があるだけだった。
その煙を吸い、私は倒れた。
病院で目を覚めると、大きなニュースとなっていた。
被害者、100人弱、桜が、美しかった街並みは桜を少し残し、跡形もなく消えた。
私は記憶を思い出しながら、シャワーを浴び、着替え、食欲もないので、サイドイッチ、半分を食べ、思い出の場所へ向かった。
唯一、被害を受けなかった、桜の並木道、そこを抜けると、大きな桜。
今日も美しく咲いている
しかし、違うのはそこで透き通る白銀の髪を風に靡かせている少女、例えで言えば、桜みたいに咲いているよう。
こちらが、見とれているとその銀髪の少女はこちらに気づいたようで、少し微笑みながら声をかけてきた。
「ごきげんよう」
「え、あ、ご、ごきげんよう」
私は声をかけられたことに驚きで、うまく話すことができなかった。
しかし、少女は全てを包むような温かいほほえみを崩さなかった。
「貴方はなぜだか、悲しい顔をしていますね」
「そう、そうかな」
夢のことが顔に出ていたのだろうか
「勿体無いですよ、せっかく、美しい容姿をしているのに」
「そんな、大層なものじゃないよ、それに悲しむのは仕方ないものだから」
「仕方ないもの?」
「はい、私はこの時期に家族を失いましたから」
そう、それが私の中を大きく穴をあけてしまった。どうしたら、埋まるのかわからない、すごく大きな穴を。
「申し訳ありません、わたくし、何も知りませんのに」
「大丈夫です、私はそれを仕方ないと思うので」
仕方ない、もう、終わったことなのだから。でも、もしもだけど、それが変えられることが出来るのならば、いや、変えられないだろう、私なら、だって、それが変わってしまえば、今の私が消えてしまうから。孤独に慣れてしまった、私が。
「仕方なくないです」
「え、」
「あなたは知っていますか、ここは願い・希望・夢が詰まった、特異な場所なのです。その代価は欠して揺るぎない決意だけです」
なぜ、そんなことを知っているのか
「なぜ、そんなことを・・・」
なぜ、そう言い切れるのだろうか
「なんと言いますか、感じるといいますか、そうです、勘です!」
そんな、無邪気な笑顔は、本当に輝いていて、それでいて、なにか、儚い感じだった。
それを見ているといろいろ考える自分が馬鹿らしくなった。
「そうですね、なんだか、私も吹っ切れたよ」
話口調も相手に合わせていたけど、それもいらなくなった。相手も悪い人ではないとわかったから。
「なら、最後に魔法のおまじないです。目を閉じてください」
と言われるままにする。
目を閉じると、目を開けていた時には気付かなかった、甘い香りが鼻をくすぐる。ああ、なんて、いい匂いだろうか。
なぜだが、口が温かく、少し気持ちいいと目を開ける。
白銀の髪の少女の顔が目の前にあった。顔がこんなに近くに・・・
「え、あ、の、え!?」
「これが魔法のおまじないです」
「え、ええええ!」
キスぅぅぅぅ!!しちゃったの!初対面の人と、あってから、間もないのに!
「口づけぐらいで驚くことありません」
「いや、こっちは驚くの!」
「と、いいましても・・・」
「私が悪いみたいにしないでよ!私のファーストキスが・・・あわぁぁ」
「大丈夫です、事実上では、わたくしも初めてですから」
「そっちの方が大丈夫じゃない!」
どうなっているのだろうか、初対面の人に初めてのキスをしてしまうなんて。
「でも、構わないじゃないですか、わたくしが自分勝手にやったことですし。それに男女同士でありますから、至って普通です」
「普通じゃないっ!」
「でも、あなた様が顔が沈んでいたので・・・」
「いや、そういうことじゃなくて、・・・ん?」
さっき、なんて言った、男女同士?今、私は女の格好をしているなら、相手、いや、それはない。なら、私の正体がバレたの
「さっき、なんて言ったっけ?」
「貴方様が・・・」
「その前」
「至って普通・・・」
「の前!」
「え、男女同士ですが」
「そう、それ!どうして、男女同士なの!」
「え、えーと」
「あなたは女性」
「はい」
「私も女性」
「え、それは違うと思います」
「ええええええ!」
「だって、あなたは男性じゃないですか」
「バレた・・・」
なぜ、それをしっているのか
少女は私の胸の内を見透かしているかのように答えた
「体つきなどを見ればわかります。男性と女性では少し違いますから」
不思議な気分だった。
さて、もう、どうすればいいのか・・・
天然さんは怖いです
いつもより、速く上げると言いましたがいつも通りになってしまいましたね。
頑張って、次も上げますので、心優しい方はこんな小説でも次も読んでください。