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大海原のカフェ

作者: 紡 獅兎


チリンッ

ドアに取り付けた鈴が音を鳴らす

今日もお客様のご来店を知らせてくれる


いらっしゃいませ。

ふふ、店内が珍しいでしょうか?

お恥ずかしい話ですがアンティークの物が好きでして。


「イタリアにこんなお洒落なカフェがあるなんて。」


驚きましたか?

今はカーニバルの最中でしょうし、人も多いですね。

...どうやら混じっているモノたちもいるようで。


さて、ご注文は何に致しますか?

なんでも大丈夫でございます。


「じゃあ、マスターのおすすめ下さい。」


おや、いいのですか?

実は、とっておきが揚げ上がったところなんですよ。

お客様は運が良い。



お待たせ致しました。

イタリアのカーニバルでしか食べられないお菓子、

カスタニョーレといいます。


小麦粉、砂糖、卵をこねた生地を小さく丸めて揚げたお菓子でして、栗に似たような形と大きさです。


素朴な味で、ついつい食べ過ぎてしまうんですよね。

お味の程はどうでしょうか?


「凄く美味しいです!恋人にもあげたいなぁ。」


おや、恋人さんがいらっしゃるんですね。

それでしたら、コチラを。

瓶詰めしたカスタニョーレで御座います。


「あ、タグがライオンだ。可愛いですね。」


私の手作りタグで御座います。

コチラのライオンタグには獅子を意味する言葉のレイという香水が染み込ませて在りまして、リラックス出来る香りになっております。


ぜひ、恋人さんとご一緒に召し上がって下さいませ。

ご来店ありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。


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