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底辺配信者の異世界グルっと1周旅!  作者: カモノハシの左前脚
13/34

番外編 底辺配信者のゲーム配信

今回は番外編です。

「ふぅ〜」


ため息を一つ。これはいつも私が配信を始める前に集中する為にしているルーティーンのようなものだ。

今日はこれから有名ゲーム『ポシェットモンスターズ』の新作をクリアするまで配信を行う。この手の新作ゲームの実況配信は新しい視聴者を獲得する為の絶好のチャンスである。おなじみのリスナーとわちゃわちゃするいつもの配信よりも緊張する。


「あ、あーあー、マイクの大きさは大丈夫かな?画面映ってるー?」


いつものようにマイクの大きさや画面の確認をするとリスナー達がそれぞれ「大丈夫」と反応する。それを確認しつつ最初の挨拶をする。さぁ配信の開始だ。

時刻は夜遅いがいつもよりリスナーの人数は多く100人程が私の配信を聞いてくれている。


ゲーム『ポシェットモンスターズ』は主人公の名前の他に性別や髪型、更には目の色などもプレイヤーが細かく設定できる。またストーリーを進めることで洋服を着替える事もできるようになるのだ。

私は早速主人公の見た目の設定を始める。

まずは性別だが、ここは女の子を選択。実はこのゲーム、男の子より女の子の方が髪型や洋服の種類が多い、オシャレを楽しみたいなら女の子にすべきなのだ。今作は共通のようだが…


「毎回そうだけど主人公は女の子にするよ、名前は私と同じ『りんか』にして〜。」


さてここからが大事、キャラの髪型、眉毛、まつ毛、目の色の設定だ。


「髪の色はスモーキーピンク!目の色はウルトラマリンブルー…、いやブルーグレイもありだな…、でもでもライトブルーも綺麗だし…」


その間コメントでは「はよ行け」、「なんでもいい」、「全部青なんだからブルーでいいやろ」、「目の色で止まるな」等早く次へ進むよう催促するコメントが増えていた。が私は気にしない。なぜなら主人公は私の分身、できる限り丁寧に作りたいからだ。


「目の色はウルトラマリンブルーで決定!次は眉毛だね、まぁ眉毛は髪色と同じスモーキーピンクにするとして…、いやここはあえて別の色もあり…?」


十分程目の色で悩み続け、次は眉毛の色の設定に入る。いつもは眉毛と髪は統一しているのだが今作はどうするか…。

そしてコメントでは「はやくしろ」、「いつになったら最初のポシェモンの所までいくんだよ」、「ガチでなんでもいい」、「あとから変えれるので先に行きましょう」等、目の時より急かす人が増えてきた。

だが私は止まらない。私はキャラ作りに対し妥協は許さない女なのだ。


こうして二時間に及ぶ私の配信が終わる頃にはリスナーの人数はいつもと同じくらいになっていた。

そしてキャラ設定は終わらなかった。

読んでくれてありがとうございます。

よければ本編も読んでみてください。

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