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6営業目 無線のお仕事Part1~急いでと言うのなら~

無線はタクシー運転手にとって、重要なツールである。一昔前は、タクシー会社や無線センターに電話して配車してもらうなんて当たり前の光景であったが、時代は移り変わり今はアプリ配車なるものが存在する。時代の進歩に合わせて、タクシー会社も進歩してきていると言えるだろう。

特に大手会社ともなれば、無線仕事のみで生計をたてている運転手もいるくらいだ。しかも無線仕事ではキャンセルがたまにあるくらいで、確実にご乗車頂ける上に、事前に行先指定してくれている事もあるので、先の営業エリアの見通しも立てやすい。

一見するといい事づくめな気がするが、ここにもタクシー運転手の頭を悩ませる事案が存在する。それは、時間指定の無線配車で呼ばれたにも関わらず、お客様が出てこない事だ。

これは朝の出勤や夕方のいわゆる水商売系のお客様に多いのだが、遅れてくる割には乗った瞬間開口一番、

「急ぎで」

こちらからすれば、時間指定には到着しているにも関わらず待たされ、さらに急ぎと言うプレッシャーをかけられる。朝や夕方と言った時間は出勤や退勤の一般車や路線バス、運送屋系トラック等も多く行き交う時間であり、当然その分道も混雑する。かと言って路地に入ろうものなら、時間帯指定進入禁止や右左折の禁止、子供や買い物帰り、医者帰りの老人等多くの人が行き交い、とてもじゃないが急ぎたくてもより慎重に運転せざるを得ない事情がある。

だいたい「急ぎで」と言うお客様はそんな事情お構い無しであり、自分が指定配車時間に遅れてくる事に悪びれもしない。

我々も人間なので、遅れて来たらせめて一言、

「遅くなって申し訳ないけれど、急ぎでお願いします。」

と言った態度の1つでも見せてくれれば、可能な範囲で早く到着出来るようにと思える。しかし、ハナから横柄であればこちらとしてもいい気はしない。しかも、時間に遅れて目的地に到着しようものなら、こちらに責任を押し付ける人も居るから始末に負えない。

急いでと言うなら、まず約束の時間は守って頂きたい。遅れる事情があったなら、それはそれで言うべき一言があると言うことを考えて頂きたいものだ。

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