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【"ポップ"とは】関ジャム2020年ランキングと最近聴いた曲の感想

この記事では関ジャムの感想と最近聴いた曲への批評を通じて、よーよーの考える"ポップ"の在り方を書いていきます。


●関ジャム感想

去る2021年1月10日と17日に、音楽プロデューサーのいしわたり淳治、蔦谷好位置、川谷絵音が選んだ2020年マイベストランキング10の番組をやっていました。その感想を簡単に書きます。


この番組で語られていた「川谷絵音以降の音楽」。功罪あるにせよ、これは確かに的を射ている。さらに遡れば、RADWIMPS以降と言えるかも。ヒップホップを通過した邦楽ロックです。この軽やかさはDragon Ashともまたちょっと違うんだな。


川谷以降ドンピシャの"ずとまよ"は過去に拙ブログでディスったけど、新しい感性であることに間違いはない。


3人ともベスト5内に挙げていた藤井風はスカしている感じが嫌で敬遠していたのだけど、改めて聴いてみたら、大人の男性味あふれる渋い声に惹かれました。僕の好きなセカオワや神聖かまってちゃんは声の少年性が魅力なのだけど、こういう声もいいなと思わされた。


ROTH BART BARONはポップに思えなくてこれも敬遠していたのだけど、蔦谷さんの選んだ曲は素晴らしいね! Bon Iverを連想させるような繊細かつ先鋭的な音をバックに「君の物語を絶やすな」と切実に訴えかけるインディ・フォークロック。 これはもうリピート確定です。


僕もマイベストに選んだSuiseiNoboAzの「3020」はポエトリーリーディングの傑作なので皆も聴いてみてね。ちなみに、うみのて第1期のギタリストである高野京介さんがSuiseiNoboAzのメンバーだったりするんだよね♫



●最近聴いた曲

1.ポケビの歌は口ずさめやすいポップで良メロの歌が多い。この曲は97年リリースの名曲。こんなにダイナミズムのあるポップスは90年代ならでは。上記した関ジャムのランキングのどの曲よりも弾けるようなポップネスがあると思う。


"イエロー"は黄色人種を指しているのだろうか。だとしたら、黄色人種であることをアイデンティティとして歌うレアな歌なのかもしれない。


ポケットビスケッツ『YELLOW YELLOW HAPPY』


2.スピッツ草野さんのラジオ番組でドラムの崎ちゃんが選んだチャリティーソング(06')。


崎ちゃんがドラム。レミオロメン前田啓介さんがベース。忌野清志郎さんが歌っていたり、ラップパートでBOSEやDiggy-MO'も。他にも豪華すぎるメンバー!


YELL FROM NIPPON 「友情のエール」


3.自分が一番好きなチャリティーソングは「Zero Landmine」です。メンバーの豪華さはWe Are The World、反戦ソングとしての訴求力はImagineに次ぐものだと思います。桜井和寿さんの絶唱にも注目です♫


N M L-Zero Landmine


4.桜井さんが関わっているチャリティーソングだと、サザンの桑田佳祐さんと共に歌う"奇跡の地球"を外せない。タイトルのスケールの大きさに見合う説得力を持った95年を代表する名曲!


桑田佳祐&Mr. Children「奇跡の地球」

★若い頃の桜井さん、カッコいい(^。^)


5.この曲は他のバンドだとキンモクセイの音楽性をラフにした感じに近いかな。ボーカルの響きが爽やかな夏の風を運んできます。


teto - 夏百物語(MV)


6.ジョンとヨーコの在りし日の姿に嬉しくも切ない気持ちになる。この曲のピアノリフには人間性を強く感じます。


(下の動画は二人の裸が出てくるので、電車やバスの中では閲覧注意です。)


LOVE. (Ultimate Mix, 2020) - John Lennon/Plastic Ono Band (official)


7.リスナーとの距離感をグッと縮める、これが"うた"です。温かいっ。


生まれてこなきゃ よかった"と

こごえるきみがいるなら


“きみが生きてる事がうれしい"

心からそう思う それだけで生きてける

君が抱える 弱さや痛み

そのすべて君だって 思うから 愛せるよ


19-すべてへ


以上、いかがでしたか?


誰かが言っていたのだけど、"ポップ"は点で、"ジャンル"は線であり、"ポップ"の点に近づくほど、その曲はポップになる。そういった考えで聴いてみると、上記の曲で最もポップだと僕が考えるのは、ポケットビスケッツと19の曲だ。また、チャリティーソングが比較的ポップなのは、その性質上、大衆への訴求力を必要とするからだと思う。


先鋭的な曲は今もリリースされているけど、弾けるようにポップな曲は今、不足していると思います。

その間隙を突くアーティストが登場することに期待です。

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