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年間ベストアルバム2020年(邦楽洋楽混合)

2020年もいろんなことがあったなぁ…

コロナ禍でも音楽シーンは盛り上がった一年だと言えるのではないでしょうか。

米津玄師、ヒゲダン、King Gnuなど、邦楽ロックが存在感を見せた一年でした。

そして、神聖かまってちゃんの世界的なブレイクも嬉しかったな。


さてさて…

とかげ日記の年末年始の風物詩である"年間ベストアルバム"を発表します。2020年リリースの傑作ぞろいです。


まずは20位から11位までを一気出し!

各順位のリンクをクリックすると、『とかげ日記』内のレビューに飛べます。


【20位】あいみょん『おいしいパスタがあると聞いて』

【19位】ゲスの極み乙女。『ストリーミング、CD、レコード』

【18位】THE 1975『Notes On A Conditional Form』

【17位】大森靖子『Kintsugi』

【16位】米津玄師『STRAY SHEEP』

【15位】ネクライトーキー『ZOO!!』

【14位】リーガルリリー『bedtime story』

【13位】中村一義『十』

【12位】羊文学『POWERS』

【11位】銀杏BOYZ『ねえみんな大好きだよ』


20位のあいみょん『おいしいパスタがあると聞いて』。店先であいみょんの曲がかかっていると、名曲感が他の歌に比べてハンパない。「裸の心」は「マリーゴールド」に次ぐあいみょんの新たな代表曲の誕生だ。ただ、ロック好きにとって、彼女の曲は刺激が少ないです。この記事では、歌ものとしてのフックを大切にする以上に、刺激も求めたランキングにしています。


話題作のTHE 1975『Notes On A Conditional Form』は過去にとかげ日記上で"実存を感じられない"とディスったりもしたけど、地球環境問題に関するグレタさんのスピーチを曲に使うなど、その意識的な姿勢とそれに見合う実力を買って18位に。でも、(ナマ)な"匂い"がないんだよなぁ。チルアウトしたい時には良いけど。


対して、11位の銀杏BOYZ『ねえみんな大好きだよ』は"匂い"がたっぷり。"ずとまよ"や"YOASOBI"など、最近流行りの味気ない機械的なグルーヴのアーティストに対抗できるのは、この"匂い"だと思う。


次はお待ちかね、10位から1位までカウントダウン!


【10位】GEZAN『狂(KLUE)』

シリアスの極みの音楽だ。人はシリアスを突き詰めると、狂ってしまうのかもしれない。この誠実な音楽はリスナーに真実の刃を突きつける。バックホーンと同じく、GEZANの音楽も戦っているが、バックホーンの音楽は生活から離れたスケールの大きいロマンチシズムを鳴らすのに対し、GEZANの音楽は現実と生活の過酷なリアリズムと共にあるロマンチシズムを鳴らしている。


【9位】マカロニえんぴつ『hope』

「ヤングアダルト」と「ブルーベリーナイツ」の二大名曲を収録しているだけでも、名盤の価値がある作品。アルバムタイトルのhopeの名の通り、この二曲は希望となって僕の2020年を支えてくれました。


【8位】King Gnu『CEREMONY』

ロック作品としてのエッジーなカッコ良さを極めた作品。彼らの前作と比べ、メロディの立った曲も多く聴きやすい。この作品を聴いてロックミュージックの良さに気づく人が増えたら嬉しい。


【7位】The Strokes『The New Abnormal』

よーよー一押しバンドのダニーバグの二人もオススメしていた新譜。今年リリースの洋楽の新譜で僕が一番聴いた作品です。


細部まで考え尽くされたモダンかつシンプルな音像で"上品(モード)"と"変態(マニアック)"の間を駆けて行く。2001年に先陣を切ってゼロ年代の新しいロックンロールを提示した彼らが、20年代のロックのスタンダードを提示する。ニューノーマルの時代に「ニューアブノーマル」というアルバムタイトルは示唆的だと思う。


【6位】End of the World(セカオワ)『Chameleon』

セカオワの海外名義の作品。音がスッキリ聴こえ、リスナーの僕の視界もクリアになる。音もアレンジも洋楽に寄せているが、彼らならではのキャッチーなメロディは健在だ。海外の人にも、彼らの曲の切実さが伝わるといいな。


【5位】夜に駆ける『僕らいつか化石になる』

僕にとって、"夜に駆ける"とは、YOASOBIの流行曲の名前ではなく、バンド名です。今年はYouTubeで彼女たちの「化石になろうよ」をベビーローテーションする日々でした。冷たくて熱くて優しくて重くて、僕の理想とする曲です。来年以降にある(はずの)"うみのて"との対バンイベントを楽しみにしています!


【4位】ダニーバグ『gun shy』

シンプルイズベストでソングライティングの良さが光る名盤。歌ものロックの最高峰といって良いと思う。歌詞も詩的で素晴らしく、Vo.の杉本たくまは稀代のリリックメーカーだ。全てをなぎ倒していくような曲の力が、僕のチンケな悩みまで吹き飛ばしていく。そんな、生活に寄り添う10曲は日々のBGMにふさわしい。


【3位】笹口騒音オーケストラ『みんなのうたたち』

今年2020年は笹口騒音さんの関連バンド4つのうちの3つが新作をリリースした年として、よーよーの記憶に刻まれる年だと思う。そして、その3作品がとにかく素晴らしい。


笹オケの本作もポップの在り方を提示した、ポップ&ロック史上で意義を持つ一枚だと思う。激しくなくてもロック(カウンター)だし、Aメロ➡︎Bメロ➡︎サビのJ-POPの定番構成でなくてもポップだし…。曲の穏やかさの中にある熱と優しさに導かれるようにして、僕は本作をリピートし続けました。


【2位】太平洋不知火楽団『THE ROCK』

ロックのダイナミズムにあふれた名盤。生きることも死ぬことも超えて、リリカルに歌われる強いメッセージに共振する。よれたビートが魅力なのだけど、それが新規リスナーには伝わりづらい可能性があるので、2位にしました。(でも、1位のバンドの作品が傑作だったという理由ももちろんあります。)


【1位】うみのて『奇数たちよ!』

歴史に残すべき名盤。先日にアップしたこの作品のレビュー記事は長文になったが、それは内容が濃いためであり、書くべきことが多いからだ。(逆に言うと、書くことが何もない音楽は自分にとっての"意味"が何もないからだ。ディスった作品も僕にとっての意味があるのですよ。)


本作は意味性の塊みたいな作品だ。どの音もどの言葉も意味がある。左脳にも右脳にも働きかける音楽であり、感じろ、そして考えろというメッセージを僕は受け取った。考えるな、感じろと歌うバンドよりも信頼できる音楽が彼らの音楽だ。


壁が壊され、境界線が曖昧になった世界において、システムからあぶれた奇数の僕らのシェルターとなるのがうみのての音楽だ。社会の底知れぬ闇に通じていくような辛辣さが、虹色のグラデーションの輝きに包まれている。



とかげ日記が選ぶ2020年ベストアルバム

【1位】うみのて『奇数たちよ!』

【2位】太平洋不知火楽団『THE ROCK』

【3位】笹口騒音オーケストラ『みんなのうたたち』

【4位】ダニーバグ『gun shy』

【5位】夜に駆ける『僕らいつか化石になる』

【6位】End of the World(セカオワ)『Chameleon』

【7位】The Strokes『The New Abnormal』

【8位】King Gnu『CEREMONY』

【9位】マカロニえんぴつ『hope』

【10位】GEZAN『狂(KLUE)』


【11位】銀杏BOYZ『ねえみんな大好きだよ』

【12位】羊文学『POWERS』

【13位】中村一義『十』

【14位】リーガルリリー『bedtime story』

【15位】ネクライトーキー『ZOO!!』

【16位】米津玄師『STRAY SHEEP』

【17位】大森靖子『Kintsugi』

【18位】THE 1975『Notes On A Conditional Form』

【19位】ゲスの極み乙女。『ストリーミング、CD、レコード』

【20位】あいみょん『おいしいパスタがあると聞いて』


いかがでしたか? 一つでもお気に入りのアルバムや曲が見つかっていただければ嬉しいです。

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遊道よーよーの運営する音楽ブログ『とかげ日記』です。
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