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異世界転移しましたけど?  作者: おっちゃん
6/8

とりあえず笑ってみたんだけど

「ごめんなさいってなんだよ……」

「い、いやー、そのー」

「おいなんだよ、その申し訳なさそうな目は」

「うーん、と、そのー」

「おいなんだよ、その可哀想なモノを見る目は」


え?なになに、ユニークスキルなんだろ?チートなんだろ?チーレムなんだろ?心配になってきたぞ。


「説明しづらいんだけどね……」


おい、なんで視線をそらした。


「実はその、私のミスで……」

「は?」

「私のミスであなたに能力を賦与することができませんでしたーーーーーーー!!!!」

「……は?」


言ってる意味がよくわかりません。


「だ、だからね、予めステータスアップや能力を賦与する人数を予約しておいたんだけど、私のミスで予約の人数間違えたみたいなの……」

「え?つまり……?」

「あなたをトイレに置きっぱなしの方が良かったってことね」


そういうことじゃねーだろ。チートは?チートは?


「俺に能力は……?賦与は?」

「申し訳ございません」

「……」

「えーとだからね──って泣きそうな顔しないでよ!」

「誰のせいだと思ってんだよ!」

「うぅ、ごめんなさい」


これからどうなっていくんだよ……。ユニークスキルも?チートも?ステータスアップも?なんにもありませーん。これから剣と魔法の世界でーす。

いや。

死ぬわ。


「そ、そこでね、私がその責任をとってあなたの冒険の手助けをするから……」

「え?」

「そういうことだからそこまで落胆しないの!」


おや、これまじか?

神様、神様が直接俺を手厚く保護してくれるってか!?

チートじゃん!なにこれチートじゃん!


「だからそういうことだから、改めてよろしくねたけしさん」

「お、おう……マ、マリアさん?」


おいおいこんな綺麗な人と生活できると思ったら緊張してきたぜ。


「そんなさん付けもしなくて良いわよ、これから一緒に生活する仲じゃない」

「そ、それもそうだな、そ、そしたらそっちも俺のことさん付けしなくても……」

「それもそうね」


会話できてるじゃん、俺案外会話できてるじゃん。女子とまともに会話したのって小三以来じゃない?


「じゃあまず早速だけどこの森を抜けなくちゃいけないわね」

「そうだな、頼りにしてるぜ神様」

「ふふっ、任せなさい」

「ははっ、あっはははははははははは!」

「ふふっ、あっはははははははははは!」


いや、なに笑ってるんだろう。

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