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異世界転移しましたけど?  作者: おっちゃん
2/8

女神が現れたんだけど

続けて投稿!

「……」


なんだこれ。教室を出る前、皆居たよな?先生も、他の人も。


「……訳わかんね」


立ち尽くしてしまった。この後どうなるんだろう?他のクラスに居る先生に報告?どう説明すれば?それとも警察?それで俺はどうなるの?

頭の中で色々な考えがまわる。

別にこのクラスに愛着は無いが、しかしクラスが無くなったら俺はこれからどうすれば良いんだ。途方に暮れた。


「どうしようか……」


すると不意に教室の中心が光りだした。その光は今まで見たこともないような色を主張している。


「わ、わわ、な、なんだよ……!!」


その光が教室全体まで広がった。


「くっ」


余りの眩しさに目を覆った。お腹痛くなるわ、人が居なくなるわ、突然光が出てくるわ、意味不明すぎる。イベント盛り沢山すぎるわ。


そして、目を開けた。そこには……


「ふふ、まさかもう一人居たとはね」


凛とした声が響き、それはそれは大層美人な女の人が立っていた。


その女の人は高三の俺よりちょっと歳上っぽい。

俺に歳上特有の余裕のある微笑みを向けてきた。


「ぉ、どうも」


ぉ、ってなんだよ!ぉ、って!いかんいかん、美人の女の人を前に俺の童貞メンタルがぁぁぁ!

頭を抱えてる俺を見て女の人が不思議そうに首をかしげた。その際綺麗な銀髪の長い髪がさらりと揺れた。

その女の人は日本では着ないような、なんて言うのだろう、ファンタジー系のRPGに出てくる女神様のような格好をしている。

うん、怪しさ満点だな。


「お、お前誰だよ」

「んー、失礼な人ね、まずは自分から名乗るのが普通でしょ?」


こんな怪しそうな奴に「普通」って言われてもなぁ。でもなんだ、可愛いから許す。


「……悪い、俺は山田たけし」

「よろしい、私は神『マリア』!!全知全能にして世界の混沌となる──」


俺は迷わずスマホを取り出し警察に通報しようとした、てかした。


「あ、もしもし、警察ですか?えと、すみません、なんか頭のおかしい人に絡まれてて、はい、もしかしたら大量誘拐事件の犯──」

「ちょっとぉ!なにしてるのさ!やめて!通報しないで!お願いします!」


そしてマリアと名乗る女性が豊満な胸、おっぱいを揺らしながらスマホを取り上げ木端微塵に破壊した。


「あーーーー!!お前なにしてんだよ!スマホ!お前っ、なに壊してんの!?キレていい?自分、キレていいすか?」

「あんたが勝手に通報するからでしょ!」

「うるせぇ!てめーがあの訳のわからない自己紹介するからだろ!?ここに居た人が全員神隠しに遭ってる時にさぁ!」

「神隠し……?」


その女性はキョトンとして、考え込むような仕草をしてからこちらに顔を向けた。うむ、やはりこんな美人は見たことねぇな。可愛い。おっぱい。


「神隠し……じゃなくて、皆別の世界に転移したのよ」


はい?


誰か、通訳頼みます。

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