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「君」は僕のもとに帰ってきた。  作者: RuikA
第六章
6/6

前とは違うね。僕も、君も。


今日も朝起きると、君とおはようのキスをする代わりに、線香に火をつけて、仏壇に手を合わせる。

それが僕の最近の日課だ。



やっと僕の心が君の死を受け入れられたんだ。

そして君も、君の死を受け入れられた。



猫に生まれ変わったら君と何をしようか。



そんなことを考えながら、僕はツナ缶を開けて、マヨネーズであえて、サラダに乗せた。

君と暮らしていたころとおんなじ匂いが部屋に広がる。





「にゃあ。」



そんな風に泣きたい気分だった。





終わり。



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