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受け入れられない。
紅美 琉璃さんは 亡くなりました。
もう、生きてはいけない。死にたい。苦しい。悲しくなんてない。涙も出ない。ただ、死にたい。苦しい。
彼女の死の知らせを受けてから一週間。いつものように過ぎる日々。でも。君がいない。
たったそれだけ。それだけのことなのに、僕は僕じゃなくなった。
学校に行くのも、もう嫌になっちゃった。
好きなスポーツも、好きな音楽も、好きな映画も、全部僕の敵になる。
君を、思い出すから。君が話していたこと、君の笑顔、蘇るから。
だから、家にいるときは、ベットに横たわって死んだようにボーっとしてる。それが一番僕にとって楽なことだから。
ねぇ、君は今どこにいるの?
君はどこに行ったの?
また、君は僕と話をしてくれるよ・・ね?
僕は、君に、まだ 何も伝えてないのに。
・・・・・
にゃー!
猫のなきごえで僕は目を覚ました。
にゃー!!
その声は、君の声だった。