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とある夏 7月9日
地面を見れば陽炎揺らめくグラウンド。見上げれば何処までも青い、蒼い空。そして立ち上る入道雲。降り注ぐ太陽の光を背中に浴びて、私たちは一歩ずつ歩く。頬を伝う汗もそのままに、ただ前を見据えて。
今思うと、あの日々が一番楽しかったかもしれない。いや、一番楽しかった。今ではもう随分前のことになってしまったけど、あの日、あの夏の日に、私たちは確かにあの場所にいた。蝉時雨の中を駆け抜けた、とある夏の日のことを、これから話そうと思う。
地面を見れば陽炎揺らめくグラウンド。見上げれば何処までも青い、蒼い空。そして立ち上る入道雲。降り注ぐ太陽の光を背中に浴びて、私たちは一歩ずつ歩く。頬を伝う汗もそのままに、ただ前を見据えて。
今思うと、あの日々が一番楽しかったかもしれない。いや、一番楽しかった。今ではもう随分前のことになってしまったけど、あの日、あの夏の日に、私たちは確かにあの場所にいた。蝉時雨の中を駆け抜けた、とある夏の日のことを、これから話そうと思う。
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