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3.伊坂なな

「ななちゃんはなんでうちの学校にきたの? 」


はい。伊坂ななリリアさんに眩んで誰にも相手にされないと思っていたらなんと! 普通にクラスメイトが話しかけてくれた。


「親の転勤でかな。えっと」


「あっ。私、水無月葵。よろしく」


そういえば自己紹介してなかったねぇと水無月さん。ゲームでは見た事無いから私同類脇役キャラ。

結構失礼なこと言った?

でも、見た目はハイスペックキュート。

くるんっとしたショートがぐっ!


「水無月さん」


声かけてもらったのが嬉しくてついつい声に出してしまった。


「あーちゃんっでいいよ」


「あーちゃん? 」


そう呼ぶと彼女は抱きついて来た。えへへって随分可愛らしい笑いかただな。

私恋しちゃうよあーちゃんに。……私は男の子好きだよ! うわぁ。私なに宣言してんの!!


「顔真っ赤だよ。ななちゃん可愛い」


現代の女の子の距離感近いな。まぁ、いいけど。

改めて教室を見渡すとリリアさんがいない。

柳原くんは男子と戯れてる。


「ななちゃん桜葉さん探してる? 」


あからさまにきょろきょろしていたのが可笑しかったのか若干笑われ気味に問われる。

誰探してたのかも知られてるって、エスパーあーちゃんか!!


「ちょっと気になっちゃって。可愛いよね」


「リリアなら、さっきつよぽんに呼ばれてどっか行ったよ」


あれ? あーちゃんの声にしては低い。ましてや、先生のことをつよぽんって。

ギチギチと音がしそうなほどゆっくりあーちゃんの方を向くといた、バカが。


「夏なにしてんの? 」


「んー? 別に」


「じゃー会話に入ってこないで」


あれ? 二人共知り合い?

まぁ、どっちもエスカレーターだからなんとも言えない。

痴話喧嘩してる二人。ぼっち感はんぱない。

ここは必殺技!


カシャ


機械音がなると二人は私の存在をやっと思い出したようだ。

何よりです。


「あーちゃん後でメール交換しよ?」


「うん! 」


「なら、三人で交換しようぜ」


……またまた二人の痴話喧嘩が始まったのは内緒。

私的には柳原のメールはおまけだ。

でも、結局のところリリアさんどこに行ったんだろ?



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