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26.桜葉りリア(女子会4)

回ってきた私の番。お友達と恋話したかったんです。中々女の子の友達は出来なかったので、あーちゃんとなーちゃんと友情を育みます! それに、気になる人の情報を知りたいのです。


「わ、私。気になる人がいるんです。……でも、あーちゃん見たいに恋愛感情かはわからないんです」


そう言って二人を見ると何だかきらきらしています。いや、ギラギラ?

ぎゅっとあーちゃんが私の手を握りしめ、興奮ぎみで私を見つめて、なーちゃんは速く速くと視線で訴えています。あれ? 恋話って、あーちゃんの時のようにふわふわきゅんきゅんするもの出はないのですか? 

これは、あれです。獣をかる野獣的なあれです、まさに。


「りリアに落とせない男はいないから大丈夫だよ~。で、相手は誰です?」


物理的に迫ってきたあーちゃんとなーちゃんに気遅れしながら一思いに名前を告げました。


「同じクラスの田中くんです。」


シーン。場が静まり返った。あれ? 私、何か変なこと言ったかな? もしかして、田中くんって誰状態になっているのでしょうか。


「辛口キューティーボーイ田中くん」


なーちゃんが震える声でそう言ったのが聞こえました。キューティーボーイなのは共感出来るんですが、辛口なのですか?

これこそ、聞く場面です。何て言ったって、なーちゃんは田中くんと同じ図書委員なんですから。


「多分その田中くんです! でも、辛口ですか?」


なーちゃんはやってしまったと言う顔でボソッとこう言いました。


「田中くんの私に対する変人レベルはMAXです」


私はなんの事だかわからなかったのですが、ここであーちゃんが現実世界に戻ってきました。


「田中くんってどの田中! なんで二人で盛り上がってるのぉ~‼」


という叫びでまず、田中くんの話が始まりました。そこから何故か、田中くんの下の名前の話題に移り私達は目的を忘れて寝落ちしてしまいました。なーちゃんの恋話を聞き逃してしまいました。それに私、田中くんの事気になると言っておきながら下の名前を知らないなんて……。うーん。やっぱり、これは恋愛ではないのでしょうか?



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