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25.水無月葵(女子会3)

一つのベットの上に三人で円を描くように座ってる。なんでか知らないけれど、くじ引きで私から始まるらしい。恋話かぁ。二人とも私が夏の事好きって事気づいてるのかなぁ? 私、結構分かりやすいからなぁ。

 

「あのですね……好きな人はいますか?」


「いるよぉー」


うん。いるよ。太陽みたいな幼馴染み。どうにかして幼馴染みから脱したいんだけどね。上手くいかないの。それにこの頃夏が誰のものにもならないのなら、このままでいいかなって思い始めてきた。強敵すぎるの相手が。


「えっと、何処に惹かれたの?」


りリアに促されななちゃんも恐る恐る聞いてきた。ななちゃん、恋話なんだからいちいち怯えなくて大丈夫だからね!

気づいたら好きだったからなぁ。何処に惹かれたっけ?……あぁ。思い出した。


「笑顔」


「……?」


急に単語で返されたらそれは困るか。えへへ。


「笑顔が太陽見たいに暖かくて、私は救われたんだよ」


私のこの返しにりリアは納得したように私を見つめてきたのだが、ななちゃんはぽかんとしている。まぁ、そうだよね。ななちゃん鈍感だし、恋愛に興味なさそうだし。


「ななちゃんもはやく大人の階段のぼるのだぁ~」


そう言ってななちゃんに飛び付く。何を勘違いしたのかは知らないが赤面ななちゃん。かわゆす。ピュアですね。

 

「わ、私も仲間にいれてくださいっ!」


そう言ってりリアも私達に飛び付いた。女の子と長い時間一緒にいたことないから、楽しい。一番下のななちゃんは重い~と唸り始めたので恋話に話を戻します。


次はりリアの恋話。私はとっても気になるかなぁ~。



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