表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/37

17.伊坂なな


「えっと、部長の梶冬弥です。せっかくのGWにスケット助かるよ」


うん。鷹司くんに劣らない爽やか好青年。いいね。……何値踏みしてるんだ、バカ。今日から3日間サッカー部のためにご飯を作るという使命があるのを忘れるでない!

自分に喝を入れ直す。きゃーイケメン状態の使えない女ではないのだ。

大丈夫? と部長さんに心配されました。あはは。私たまに自分の世界に入るので……もう、ずっと調理室にこもってます。


「おい、1年」


「は、はいっ!」


怖い。この副部長怖い。暁先輩見たいな不良系じゃなくて、部活の先輩的怖さやばい。

足が竦む。


「お前は高校組らしな。まぁ、楽しめ」


そう言って副部長が立ち去っとあとふと思った。

ただ心配してくれてただけかもって。

リリアさんも高校組だから私にも気をかけてくれたのですね! よっ!美丈夫。

この部活顔も良くて性格のいいイケメンしかいない神部活だ。

【ホスト&キャバ】の残念なイケメンとは格が違う。

リリアさんがこの部活に入った理由はわかった。

うん。いい選択をした。


「あ、ここにいたのななちゃん。私達のペンションはあっちだってー」


「うん、今行くねー」


私、あーちゃんと1日以上一緒にいたことないから残念な性格バレたらどうしよう。田中くんはなんだかんだで優しいから大丈夫だったけれど……委員会以外で目が合うと逸らされるのって意味があるのかな?

全身変な汗出てる。

どうか、神様私を助けてください。


「相変わらず大きいなー」


確かに2人で使うには広い。それにしても、相変わらず? あーちゃん来たことあるんだ。

へぇー。

もしかして、ここに来たことないのって私とリリアさんだけ?

だからどうかと言われれば何もないけど。

リリアさん迷子イベントとかありそうだなぁ。

地図持ち歩こう普段から。そうしよう。

サッカー部員達はこれから練習開始するといっていたか私とあーちゃんは何するんだ?


「あーちゃん私達はこの後どうするの?」


「食器とか洗うんだけど。結構の量があるから頑張ろうね」


ふぅー。ゲームと違う所というのは華やかな表舞台の裏には努力している人がいるんだという事。

もし、乙女ゲームやる機会があったらそういう所まで見てみようーっと。


「うん。頑張る!」


私は私であーちゃんとの友情を育むのだ。せっかく柳原が居ないんだからね、いしし。

リリアさんは頑張って攻略対象の心でも掴んでくださいな。

逆ハーレムだね!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ