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無双転生者  作者: verfall
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8話

作ったご飯をみんな食べ終わり片付け始める

やっているのは、俺だけだ

女2人はこちらを観察している

これは別に2人がサボっているわけでなく俺がやるので次回やるために見とけと言ったからだ

筋肉男は今度は鍋とかをあった場所に持って行く仕事をやってもらっている

意外と役にたっていた

女2人が役にたたなすぎなのかもしれないが

全部終わるといよいよ最初集まった場所にまた集まり先生からの評価などが言われる

俺らがそこに行くと、まだ人がいなかった


「ちょっといいか?」


後ろからこの授業の先生の声が聞こえたので振り向くと開始の時に見た顔と一致する


「なんでしょう?えっと……。」


この先生の名前ど忘れした…というか聞いてない?(言っています)


「山崎だ。」


「そうでした。なんでしょう、山崎先生?」


山崎先生が何か深刻そうな顔をしている

俺が名前を覚えてないからではないと願いたい


「いや、今回お前のグループのものを全部お前が作ったと猿猱(えんどう)にきいてな。」


「はあ、遠藤さんですか……誰です?その人。」


「む?同じ釜の飯を食べた仲なのに知らんのか?私に試食をとどけた男子なのだが。」


「ああ、あの筋肉男ですか。」


どうやらあの男は遠藤と言うらしい


「その呼び方はちょっと失礼だぞ。それで、どうなんだ?」


「まあ、概ねそうですね。俺が作りました。何かありました?もしかして不味かったですか?」


自分で食ったのは美味かったのでそんなことはないと思うが…


「あ、いや、そういうことじゃない。あれは美味かった。本当初めてと言っていいほど美味かった。……と、それでなんだが、お前が少し出来すぎていてな。」


少しの間意識が違うとこに飛んで、戻ってきた山崎先生が真剣な顔で言ってくる

あれか、出来すぎてってまさか疑われてる!?


「そうではない。」


俺の顔を見て考えがわかったのかそう焦って言ってくる


「いやなに、お前と一緒だと他のやつの授業にならないから今度からは一人でやってみてはどうかと思ってな。」


「そうですか!よかった、疑われてやったって自白するまで拷問されるのかと思いましたよ〜。」


「お前は私をどこかの東蛮人と勘違いしてないか?」


ちょっと怒った顔で言ってくる

そこに微笑ましさは感じず、きょうふしかない

ここら辺はやっぱ元王国軍の指揮官といったところだ

ちなみに東蛮人とは東にある無数小国の人のことを言う

この地域は争いが絶えず地図が1カ月ごとに変えても精確なものにはならないほど国の支配地がコロコロ変わる

中には1年毎に首都を変える国もあるほどだ

我が国や他の大きな領土を持つ人はアホや馬鹿などといった罵倒の意味で東蛮人と使うことがある

今のうちに何か言っておかないとだんだん顔が怖くなっていく


「いえ、最初ここに来た時に目隠しされて連れてこられたので、そういうこともあるんじゃないかと思っちゃいまして。」


「ああ、そうだったのか。それはお前さんが勘違いするわけだ。ハハハハハ。」


今度は豪快に笑い始めた

それに背中を叩いてくるのだが、かなりの強さだ


「まあ、わかりました。今度受ける時はそのようにしたす。」


「すまんな。でも、食糧調達も料理もお前さん出来すぎるから大丈夫だろ。んじゃ、また美味いもん頼むよ!」


俺より高い長身の山崎先生が離れていく

その後、何分かして全員集まり

先生の感想を聞いて授業は終わった

とても疲れた授業だった

1時間目の料理の授業は1〜3時間目まで使う長時間の授業だ

あとは、4時間目を受け、昼を挟み午後に授業3時間分のの長さがある訓練が待っている


「さて、4時間目は何にするかな〜。」


そして、受けることに決めた授業は「魔法基礎」



魔法基礎の授業がある教室に行くと意外と人が多い

さっきの料理の授業の3倍くらいいそうだ

少しすると先生が入って来て授業が始まる

ちなみに、時間毎のチャイムはない

理由としてさっきの授業のような1〜3時間目まで使う授業とかがあるからだ

あとは、「自分で時間くらい管理しろ!」とのことらしい


「さて、授業を始めよう。」


そういったのは髪がてっぺんの方が薄くなってきているがまだ黒い、眼鏡をかけた細長い先生だ


「今日は魔法を使うときに必要な魔法起動のことについてだ。神崎君何個かあげてくれ。」


この授業では発言する時には立ってする方針らしい

名前を呼ばれて立ったのはさっきぶりである無口女だ


「…………詠唱、魔法陣。」


「まあ、正解だ。だが神崎君、いつも言ってるが返事はちゃんとしてくれ。」


眼鏡先生は懇願するように言っているが、それさえも無視して座る。


「うぅ、こんなんで大丈夫なんだろうか?」


眼鏡先生の表情はかなり暗い

まるで、眼鏡先生の上だけに光を遮る何かがあるようだ

と思ったら、眼鏡先生の上の蛍光灯だけ切れてた


「よ、よし。授業を続けよう!えーと、さっき神崎君が答えてくれた通り魔法を使う際詠唱をするか、魔法陣を書くことで体内の魔力を消費し初めて魔法が行使出来る。その時、詠唱を間違ったり、途中で止めたりすると何も起きなかったり、最悪の場合魔力爆発して魔力切れや、爆発の怪我で死ぬ場合もある。魔法陣でもそれは同じで、そこに完成した魔法陣を魔力を入れる前に壊されると何も起こらなかったり、爆発したり、一番悪いのは途中まで入れていた魔力、魔法陣を書く時に使った魔力が逆流して体内で魔力暴走を起こしたりすることだ。」


それからも眼鏡先生の話は続く

詠唱、魔法陣のメリットとデメリット、間違えやすいまたは間違えが多いとこなどと続き

詠唱はもう何回も繰り返してなるべく早く精確に読むしかないので、魔法陣を綺麗に書くことがこの授業ですることだ!と開始してから時間の半分を過ぎたあたりでやっと今回の本題に入った


「それではまず誰かに実践してもらおう。そうだね…、それじゃ今日初めてのそこのきみ。」


そう言って、当てられたのは俺だ


「は〜い。」


俺は無口女とは違うのでちゃんと返事をして立つ

何故か先生が暗い感じになっている


「あ、それと眼鏡先生。俺の名前は武尊薫です。」


「僕も眼鏡先生じゃなくて三金(みがね)なんだけどね…。」


「そうですか。よろしくお願いします。眼鏡先生。」


「はあ、もうそれでいいよ。それじゃ、何の魔法でもいいから魔法陣をお願い。」


「わかりました、眼鏡先生。」

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