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無双転生者  作者: verfall
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4話

俺の前世は本当はただの農民上がりの一兵士だ

ただ少し他のものより戦闘センスがあるだけ

ちゃんと訓練している騎士には当然勝てない

その中でも得意なのが直感強化と呼ばれるスキルだった

この世界でのスキルというのは体にある生体エネルギーを使って使う魔法みたいなものだ

だけど、魔法とは違う力

そのスキルを使えば一瞬だけ、熟練のものなら数秒相手の思考を探りどちらに斬りかかるか、どのように斬ってくるか視ることができるというものだ

そんなある日、敵国を視察している時、敵国が悪魔を召喚するという情報が入った

すぐ伝えようと走った

しかし、間に合わなかった

街があった場所は跡形もなく全て薙ぎ払われ、焼かれ、壊されていた

そう、もう帰ってこないのだ

あの愛おしい妻も、可愛い子も笑顔が素敵な同僚も、ちょと厳ついけと優しい上司も…

立ちあがるとつぶやいた


「こんな世界全て壊してやる!」


それからすぐに違う街に潜伏し、怒りを力に復習の心を力に変えた

何十年とかかりやっとのことで完成させたスキル魂食い(ソールイーター)

これは得意だったスキル直感強化進化したものだ

もともと相手の思考を視るものだったものを範囲を広げて相手そのものつまり魂を視る物にした

だけどこれでは足りない

さらに進化させた

文献で見つけた魂を操る禁呪

それを加えさらにアレンジ魂を視た相手の魂を操るスキルにした

だけどこれでもまだ足りない

さらに足掻いた

でも、これ以上は無理なのかと思った時ふと昔のことを思い出した

妻が好きだった言葉

しょっちゅう言っていた言葉だ

「塵も積もれば山となるのよ!」

(人間の力)も積もれば(悪魔の力)となる

これだと思った

すぐに取り掛かる

魂を操るのではなく、奪い取る

魂には色々な情報や知識、経験が詰まってる

それをいつも視て(、、)いたからわかる

それから十数年やっとのことで使えるようになったスキル魂食い

手始めに敵国の凄腕達の魂を食った

力がこみ上げてくる

だが、少し誤算があった

魂がいくつもあると人の身では持たないのだ

そこで魂を食べるのをいったん切り上げ奪った知識なども使いさらに改造した

魂を奪いそれを自分の魂に取り込むようにした

ここまでくればあとは食うだけだ

世界中の魂を食い荒らした

その中の不要な魂を使い街を破壊した悪魔を召喚した

悪魔はすぐにこちらに寄ってきて

苦悶の表情になった

やったのは俺だ

悪魔にも魂はある

しかもいろんな魂を吸った上質なものが

俺はそれさえも奪い取った

それからも不要な魂を使って悪魔を召喚し、魂を食らっていった

最近は体も変化していたもともとの人の体は見る影もない

さらにもうほとんど意識や知能というものがなかった

魂さえ食べていれば死ぬこともなかった

しかし、それらを見逃さない者たちがいた

神だ

神はその怪物へと攻撃を仕掛ける

そのせいでたくさんの吸収した魂を消費した

その分を目の前の神から奪う、食らう

いつの間にか神からの攻撃が止んでいた

全ての神が魂を食われたのだ

まだ足りない怪物は神から食らって奪った力を使って時空を飛んで適当に魂を食らっていった

それがふとある時止まった

怪物の目に意識が戻ったのだ

そして、周りを見た

何もなかった

何の音もしなかった

何の命もなかった

あるのは異形怪物となった自分だけ

そう自分はもう果たしていたのだ

昔言った言葉を思い出す


「こんな世界全て壊してやる!」


もう終わってるじゃないか

この時、やっと怪物は終わった

小さい声で終わったと囁き

そのあと天に向かって吼えた


「ヤット…、オワッタ。」


そのあと、すでに意識が無くなった怪物が崩れるように消えた


これが、武尊薫の前世

英雄でなく、スキル名と同じ魂食い(ソールイーター)と恐れられた一兵士の記憶だ



その記憶と経験全てが継承され、魂食いで吸収された魂も継承された

前世の記憶を見て魂食いだけは使わないと薫は決心した

目を覚ますと時間が戻ったかのように三匹の怪物が飛びかかってくるところだった

魂から魔術を検索

さらに広範囲…だと周囲の街とかも吹き飛びそうなので普通の範囲魔術で絞り込む

見つけた炎の魔術

それを使うことにする

もう目の前に三匹が来ているが関係ない

なぜなら食った魂の中に詠唱省略、呪文省略、魔法陣即作成などいろいろとチートくさいものがあるので一瞬で発動できるのだ

範囲系炎魔術

名前は長いので省略

魔力を流した途端俺を中心に半径30メートルの火柱が上がった

怪物は一瞬にして黒ずみとなった

そして、周りの建物なども同様に黒ずみになるかドロドロに溶けるかしている


「あ、あっれー…この魔術半径5メートルくらいのはずなんだけど…」


そうつぶやいて、そういえばと思い出す

亮が何日か前に授業で習ったことを教えてくれたのだ

確かに魔力量があればたくさんの魔術、魔法などを使用できるが、これは生まれつきほとんど決まっている

ならば、どうやって強化するか

それは魔法などの強さをあげるのだ

強さは魔法陣や詠唱の完成度、魔力の流す量、その魔法などの熟練度、あとは単純に魔力にも強さがありそれを上げるの4つがあるらしい

だから、正確な魔法陣や、詠唱をすれば威力が上がるし、魔力を流せばそれだけ強くなる

また、使えば熟練度も上がり、修練して魔力の強さが上がればそれだけ魔法なども強くなるのだ

そして、魔法陣も絵描きの魂やその道を極めた者の魂があるため完璧と言っても良い

流す量、わからないので適当

熟練度は元々の魂所有者が頑張った

魔力の強さ、はっきり言って最強

結論普通の範囲系魔術で大魔術並になる


「取り敢えず…逃げる。」


俺は住宅街に入り緊急避難所である学校に入った

学校には生徒だけでなく周辺から避難してきた人も大勢居てたいへん狭かった

その辛い時間も怪物の突然の消滅によって終わりを告げた

入学式は今回の騒動で延期となった

全く迷惑な話である

延期となった理由に道路の破損、さらに正体不明の炎も関係していることを薫は知らない

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