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無双転生者  作者: verfall
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1話

ルビの部分がおかしかったので直しました

色々な世界、時間軸での昔

…戦いがあった

それは多くの種類があるだろう

人と人が武力を知略を持ってぶつかり、殺し、奪い…とその中でも目覚ましい活躍したものは等しくこう呼ばれていた

「英雄」と…


男は夢を見ていた

そこでは男とは全く似てない男が料理をしていた

その腕はそこまで詳しくない男にはわからないが一言言うとすると凄いとしか言いようがない

そこで、意識がまどろみ見ている夢の中でも視界がぐにゃぐにゃになる

視界がクリアになるとさっきとは違う場所だった

居る人物も変わっている

今度の男は初老の男執事服を着ている

それでなにをしてるかというと…色々としていた

料理 (さっきほどではない)に洗濯、掃除、護衛などだ

場面が移り変わり準々にその光景が夢に映り込んでくる

男は起きた

さっきまで見ていた夢のことが頭にこびりついて離れない

この症状は聞いたことがある

それは前世の記憶を見たとき

そう、魂は不滅で幾度も転生を繰り返す

そういったものは皆こう呼ばれている

転生者(リバイバー)」と



この世界で転生者は大きくふたつに分けられる

一つは英雄の前世を持つもの

もう一つはそれ以外だ

そして英雄の前世を持った転生者は専用の特別な学校に入る

その学校は世界中にあり、いくつもある国も珍しくない

英雄の前世を持つかどうかは検査でわかる

子供は生まれた時にその検査を受け、今後の人生が大体決まる

この時、英雄の前世を持つと言われた子供は将来、度々起こる戦争または、各国合同で行われる武闘大会などに出るために小さい頃からもて囃される

検査で英雄の前世がないと判断されたものは普通の学校に通い公務員などになれとか、専門学校に通って料理人になれだとか言われる

そして、二人の子供ができ、しかも双子で片方が英雄の前世を持つ転生者だった場合その扱いの差は火を見るよりも明らかだ

男はそんなことを考えていた


「ふわぁー、まあ俺には英雄の前世なんて大層なもんはないんだけどね〜」


男…武尊薫(ほたかかおる)は起きたばかりで眠い目を覚ますために洗面所に向かう

そこでばったりあった俺と同じくらいの歳の男子

俺の弟(といっても双子だが)の武尊亮だ


「おはよ〜、亮」


「あ、うん。おはよう兄さん」


亮は少し気まずいそうに応える

理由は、弟の亮は英雄の前世を持つ転生者で俺は普通?の転生者だからだ

俺は全く気にしてないんだが、弟はそうもいかないらしくいつもこんな感じで俺と接してくる

俺は気にしすぎなのになぁと思い、弟にさらに話しかける


「だから、兄さんってのやめてくれよー。生まれたのが少し早いだけで双子なんだからそんな変わらないのに」


俺は笑いながらそう言う


「あ、ごめん。兄さん、あ。」


亮の困った顔にまた笑いがこみ上げてくる

まあ、今回のは苦笑いだが


「それで、今日からなんだっけ?」


他の人には伝わらないが亮には意外とこんな感じでも伝わる

大体のニュアンスを含んでおけば伝わるというなんとも楽な会話だ

ちなみに聞いたのは、今日から英雄の前世を持つ転生者の専門学校が始まるのか?という問いだ


「うん、そうだよ。にい…じゃなかった、うんと、えーと…なんて呼ぼう。」


亮はわたわたと困った顔で戸惑っている

こう言っちゃ悪いが、結構可愛い

こういうとこがあるからモテるんだろうなぁと俺は思っている

亮は結構美形で、男というよりも女ぽい感じなのだ

髪もショートヘアで私服はどれもオシャレだ

私服はジャージとパーカー一着、ジーンズが一本の俺とはえらい違いだ

さらに、亮は身体の線も細くて頭もいい、さらにさらにそんな細い身体でも運動がかなり出来るとなればモテるはずだ

などと頷きながら亮のいいところをあげていく

はたから見れば洗面所で一人頷いている変な人だが

要するに何が言いたいかというと


「亮は女よりも女の子っぽくて可愛い!」


あ、やべ。

つい言葉に出てしまった


「う、に、兄さん。恥ずかしいから大きな声でそんなこと言わないでよ。」


亮が真っ赤な顔で照れておりとてもエロ…、もとい可愛い

亮の前世は女騎士ではなかろうかと本気で考えてしまう

まあ、それは絶対あり得ないことで男には男の、女には女の前世しかありえない

頭のいい人が言うには魂の形は不変らしい

だから、男の魂からは男しか生まれない

逆に言えば男には男の魂しか宿らないのだ

魂が不変というのは他にも背丈や容姿などの身体的特徴も似てくるらしい

これらは英雄とかそれ以外とかは関係なく等しい

あ、難しいこと考えてたら頭痛くなってきた

考えるのやめよ

俺は頭痛を未だ照れている可愛い弟を眺めながら癒された

そのあと、入ってきた母親にジト目で見られて慌てて出て行こうとしたが、そういえば来ただけで何もしていないことに気づきそれらを済ませた

母親のあんた何してたのという冷たい視線は一切気にしない

気になんかしてないんだからね!

ただ、ちょっとほんとちょっと辛かった

ちなみに亮は済ませていたらしく最初出た時に一緒に出ていってそれっきりだ


朝食を食べて、少しケータイを弄っていると亮が出る時間になったらしい

今日は入学式だ

なのに何故俺がこんなにだらりとしているかというと

亮が通うことになる学校である、英雄の前世を持つ転生者専用の学校《輪廻第一学園》の入学式が他の学校と比べて早いからだ

ちなみに何故第一かというと、第二、第三があるからで他の輪廻学園(第一からすべての学園を含めて呼ぶときにこう呼ぶ)も同様である

俺は弟の晴れ舞台を見るために見にいく気満々だ

暇つぶし道具である本に携帯、携帯ゲーム機を準備しており準備は万端だ

学園まで、父親が運転する自動車に乗り30分

見えた学園の感想は

一つ、すげ〜

二つ、お金かかってそう

三つ、生徒何人なんだろう

四つ、迷子になるな(確信)


「薫、迷子になるなよ。」


実の父親からもそう言われなんとも信用されてない

まあ、その言葉はとても妥当な判断で俺はかなりのアホだ

覚える気にならないことはほんと覚えない

未だにアメリカの首都とか覚えてない

これでどうやって受験を合格したかというと何故か数学、英語、国語はできるのでそこで点数を稼ぎなんとか合格したのだ

それを伝えたとき両親に涙ながら喜ばれた

大変遺憾である

まあ、それはさておきそろそろ入学式が始まるみたいだ

本当に迷わなくてよかった

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