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遅くなりました(^^;;
3話目になります。前回より長めです。
ここはどこ…?
右をみても左みても見えるのは黒色…要するに暗闇ばかり…
なのに…真っ暗なのに自分の姿はハッキリと見えた。
ぶるりと言い知れぬ怖さに体が震える。ここは暑くも寒くも感じないが悪寒が走った。
震える自分を抱き締めるように両肩を抱くとふと自分が学校の制服を着ているのに気がついた。
水色のネクタイにYシャツにスラックスだ。
Yシャツには銀杏の葉を模した校章が刺繍されているので間違いなく通学している高校の制服だ。
「なんで制服なんて着ているんだろう?」
何気なくつぶやいてみると思ったより声が響いた。
ここは思ったより狭いのかもしれない…というより自分は今どこかに閉じ込められているのだろうか?
そういえば、今まで何をしていたんだろう?
額に手を当てて記憶を掘り起こす。
確か、今日は委員会の仕事して委員会のメンバーでファミレスに寄って、帰宅して課題して…寝たな…
「ああ、そうか…これ夢か」
唐突に理解できた。これは夢だと。
「なんだか最近は変な夢ばかり見ているな」
今回のように暗闇の中で何かから隠れている夢をよく見ていた…
「でも何か違う…」
確かに似ているのにどこか微妙にいつもの夢と違うのだ。
もちろん何かから隠れるというような点ではなくて、もっと別の感覚的な部分に違和感を覚えた。
もっと別の部分…空気というか雰囲気のような部分が違うように感じるのだ。
まぁ、夢なんてこんなものなのだろうと言ってしまえばそれでおしまいなのだが…
とにかく、この夢は何か嫌な空気を感じるのだ。
もともと自分は第六感なんて信じる柄ではないが、悪寒が走って仕方がない。
それともやはり夢だから?
夢だから普段感じないモノも感じてしまっているのだろうか?
「ああ…早く覚めないかな…」
夢とはいえ、こんな暗闇にずっとなにもせずにいたら気が狂ってきそうな気がする。
かと言って一寸先も見えないような所をズカズカと歩いたとして、果たして良いものだろうか…
何があるかも見えないのに危険ではないか?
これは夢でもなんだか嫌な感じがする…でも動かなければ何か変化があるのかといえばそれも微妙だろう。
「じっとしてるのはやっぱり性に合わないかな」
そう思いゆっくりと右足を前に踏み出す。
地面はしっかりしている、いきなり抜け落ちることはなさそうだ。
ゆっくりでも確実に歩みを進めていく。チキン野郎と言われようがここは譲れない。だって落ちていく時のあの何とも言えない感覚が大嫌いなのだ。
いったいどのぐらい歩いただろうか…
感覚的にはすでに2時間は余裕で歩いているというのに、
歩けども歩けども視界に映るのは暗闇ばかり…
さすがに疲れてきた、ていうか夢なのに疲れって感じるものなのだろうか?
だんだん不安が大きくなっていく…
さっきから悪寒が酷いし空気も重く冷たくなった気がする。
これも不安が大きくなったから?
泣きたくなるのを我慢して唇を噛み締めた。
大丈夫、大丈夫…
自分に言い聞かせる。一度休憩するのも良いかもしれない。きっと疲れたから考えが暗くなるんだ。
歩みを止めてしゃがみこむ。
疲れた足をさすってボンヤリと暗闇を仰いだ
ホントに早く目が覚めないかな…
そんなことを考えつつはぁと溜息をついたその時だ…
ゾワッと鳥肌が立つような嫌な風が吹いた。
「ミツ…ケ…タ…」おどろおどろしい声が背後から聞こえる。
間違いなく何かが自分の後ろにいる!!
疲れなんて立ち所に吹っ飛び走り出す。
ヤバイ!絶対的に今の声のヤツに捕まったらヤバイ!
ただただ、本能が発する警鐘のままに逃げなければいけないとなぜだかわかった。
いや…わからなくたってあんな恐ろしい声からは誰だって逃げると思う、まぁこんなこと考えてるのは軽く現実逃避したかっただけだ…夢の中だけどってちょっと思ったけどな…
「…ナイ…ユル…サナイ」
また声が風に乗って聞こえてきた。
「もう嫌だ…こんな夢!」
一体自分が何をしたんだ?この声の主は何を許さないのだ?
誰かに恨みなんて持たれることなんて心当たりなんか1つとしてない。
ちょっと背丈があるけど平々凡々の容姿だし…成績だって普通だ…恋人なんて生まれて此のかたいたことなんかねーよ!!ちくしょう!!これで文句があるんだったら泣くぞマジで!!
涙目になりながらも懸命に走るが声の主の気配は途切れるどころかだんだんはっきりと感じるようになってきた。
「ニガサナイ…オマエヲ…ユルサナイ!!」
「うわぁ!!」
怨念の籠った声が聞こえたと思ったら突風が吹きマンガみたいに吹き飛ばされた。急いで体勢立て直しまた走り出そうとするが…
「痛っ!!」
立ち上がろうとすると右足に痛みが走った。
どうやら吹き飛ばされたときに変に捻ったらしい…
無理に走ろうとするがあまりの痛みに歩くことすら出来ない。引きずって歩くのが限界だった。
それでも逃げようと必死に前に進むが、また突風に吹き飛ばされる。
「カンタンニ…オマエヲラクニサセナイ…クルシメ!」
「ぐっ!!」
また起き上がろうとするが突風に邪魔される。そればかりか脇腹に衝撃を受けそのままゴロゴロと転がった。
これを繰り返すこと数回
痛い痛い痛い痛い!!
あまりの痛みに立ち上がれない…
というかコレ夢だよね?やけにリアルなんだけど痛みが…
意識がボンヤリとしていく…
まずいよね…いくらなんでも…
何とか肘を支えに上半身を起こす。
全身が痛み、なかなか力が入らない。
それでも何とか前を向くと目の前にとひらりと何かが落ちきた。
それは赤黒い色の鳥の羽だった。
ボンヤリとした意識のままそれを手に取った
羽はどうしてか湿っていてボロボロだった。
あぁ…今の自分になんか似てる気がする…
ボロボロ具合とかがまさに…
「ぐっ!」
今度は左肩あたりを衝撃が襲った。
衝撃のまま後ろに吹っ飛び頭を打つ。
あ…やばい…
意識が保てない…
ゆっくりと沈み行く意識のなか誰かが近づいてくる気配がした…
読んで頂きありがとうございます♪
誤字脱字などありましたらすみません(;>_<;)
結局この子だれって感じですねw
次回は主人公が登場…の予定です




