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基本1話が短くなりそうですがお付き合い下さい

チリーン、チリーンと鈴の音がする。

それはとても澄んだ音で少年には聞きなれた音だった。

少し聞き入ってしまいそうになるこの美しい鈴の音に少年はその端整な顔を読んでいた本からベッドで丸くなっていた銀色の猫へ向けた。

勇瑠璃いさるり…また鈴の音がする」

勇瑠璃と呼ばれた猫は耳をピクリと動かし少年を瑠璃色の瞳で一瞥するとおおきな欠伸をした。

「ふぁぁ、そうか…なら今夜は早めに支度するとしよう」

少年は猫がしゃべったにもかかわらず至って慌てることもなく、肩をすくめ苦笑いして勇瑠璃に言葉を返す。

「そうしたいけど、今日は母さんに店番頼まれたからちょっと遅くなる」

少年の返答に勇瑠璃はやれやれとため息をつく

彼の母親は自身で喫茶店を営んでおり時折息子に手伝わせているのだ。

鈴風すずかぜそれではお前の体力が持たないぞ…ただでさえ人間の体弱いのだ。今日はやめておけ」

「でも…今日バイトの平井さんが体調不良で休んだから俺が行かないと母さん一人になるし…」

困ったように眉を寄せて答える鈴風に勇瑠璃はイライラしたらしい。

ベッドから立ち上がりひらりと降りると鈴風の勉強机に飛び乗った。今、鈴風は勉強机の椅子に座っていたため勇瑠璃は丁度鈴風の真正面である。

鋭く睨みながらタシタシと右前脚で机を叩き声を荒げ鈴風をまさに威嚇した。

「お前はバカか!?いやバカだろ!!この前もそんなこと言って結局貧血起こして倒れたのは誰だよ!!えぇ?誰だ?言ってみろ!!」

「…ごめんなさい、俺です」

勇瑠璃のあまりの剣幕に若干顔を引きつらせつつ鈴風は答えた。

「そうだよ!お前だよ!!なのに今お前なんて言った?あ?私の耳がおかしかったのかなぁ?なんたって私ももう歳だからなぁ、なぁ鈴風もう一回言ってくれよ、つーか言えよこら!!」

ダンっと最後に机を叩くと言うより殴ってキッと鈴風を睨み付ける。

「…ごめんなさい、でも…」

「でもじゃない!!もっと体力つけて倒れなくなってから私に意見しろこのもやし!!」

「もやし…」

若干気にしていたところをつかれ鈴風はがっくりと肩を落とす。

鈴風は本人も気にする程度に色白なうえに華奢なのだ。どうやら鍛えても筋肉の付きにくい体質らしく筋トレしてもあまり効果がなく、顔も中性的なため女に間違われることもないわけではなかった。

唯一の救いは身長が170cmを超えていることぐらいだと鈴風は思っている。

おそらく、これで低身長なら間違いなく女に間違えられただろう。悲しいことに自覚はある。

伊達に17年も鈴風だって生きていない。これまでに何度か変な嗜好の方々に危ない目に遭わされそうになっている。

(まぁ、そのたびに勇瑠璃に助けてもらったけど…)

トラウマになりそうな出来事を脳裏に浮かべて泣きたくなっている鈴風に勇瑠璃はふんと鼻をならす。

「いかに自分が頼りないのか理解したならさっさとれいに断ってこい」

澪とは鈴風の母の名前だ。見た目はとても17歳になるような息子がいるとは思えないくらい若い。正直彼女の息子である鈴風だって不思議に思えるくらいである。

「うん…でも母さんが納得する言い訳が思いつかないよ…」

「そんなもの適当に考えろ…と言いたいが確かに…お前は嘘はビックリするほど零に通用せんからな…」

「「どうしよう(か)」」

同時につぶやいた二人?は目を合わせるとお互い溜息をついた。

読んで頂きありがとうございます( ;∀;)

なんだか勇瑠璃が暴走しそうです(笑)

誤字や感想などがありましたら教えていただけると嬉しいです(*´∀`)♪

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