200文字小説 好き嫌い2(200文字) 作者: うわの空 掲載日:2011/07/26 中華料理屋で、二人の男がメニューを睨んでいた。 男たちは、好き嫌いが酷かった。 やがて二人は顔を上げ、店員を呼んだ。 「お待たせしました。ご注文を御伺いします」 「麻婆豆腐。豆腐抜きで」 「……お客様、よろしければ麻婆茄子が、」 「茄子も苦手なんで」 「はあ……」 「俺は、チャーシュー麺のチャーシュー抜き」 「……かけラーメン、でしょうか」 「はい。あ、でも中華麺も苦手だしなあ。うどんあります?」 「帰って頂けます?」