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No.002 観察

『観察


カブトムシの観察日記を始めよう。


帰省してもやることのなかった僕は思い立った。


そうと決まればまずは捕まえる準備だ。


近所の雑木林へと向かい、特製のバナナトラップを仕掛けた。


明くる日、一箇所ずつ罠の場所を確認して回ったが、


期待も虚しくカブトムシは捕まえられなかった。


だけど僕は気付いてしまった。


何もいないってことは、そこには 無 がいるんだってことに。


逃げられる前に僕は急いで 無 を『』の中に閉じ込めた。


『無』はずっと見ていても飽きない。


姿形は分からないけど、きっと可愛げのある奴だ。


カブトムシよりもかっこいい可能性だってある。


いいことを考えた。


友達の吉田君にも見せてあげよう。


悔しそうに羨ましがる顔が今から目に浮かぶ。


「変なの見せんなよ」


と言われた。


僕は怒って吉田君を帰らせた。


『無』は傷ついたに違いない。


その日の夜、『』から 無 は逃げ出した。


僕は 無 を探しに雑木林へと急いだ。


暗闇の中を走り続けたがどこにも見つからない。


どんっ。


何かにぶつかった。


携帯のライトで辺りを照らしてみた。


何だこれは。


透明の壁が僕の目の前にあるようだった。


上を見上げたら目が合った。


あぁ、なんだ、そういことか』

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