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No.015 同調

『同調』


最強の占い師を決める大会がある。


その知名度は低く、知る人ぞ知るぐらいのものであった。


あるテレビ番組が大会の様子を放送した。


まさかそれが、禁忌を犯すことになるとは知る由もなく。


「さあ!ついに始まるは占い師同士の戦い!


勝てば最強の称号を得られる由緒ある大会とのこと!


ルールは単純!互いにこの後に起きることを占うのみ!


まずは先行!チャレンジャーの予言です!」


「明日、世界は滅びるでしょう」


「うぉぉぉぉぉぉぉ!」


「強烈すぎる先制パンチに沸き立つ観客!震える会場!


まさかまさかの世界終焉を予言しました!


対するチャンピオン!どんな予言を返していくのか!?」


「驚きました。まさか私の予言と全く同じなんて」


「わぁぁぁぁぁぁぁ!」


「何ということだ!誰がこんなこと予想できたでしょう!


チャンピオンも全く同じ未来をみていました!


果たして、本当に世界は滅んでしまうのでしょうか!」


…。


私はチャレンジャー。


勝ち負けよりもただ爪痕を残したかった。


面白い予言をすれば、別の番組にも呼ばれるかもしれない。


そんな甘い考えから取り返しのつかないことになった。


…。


私はチャンピオン。


相手と同じ予言をすれば絶対に負けない。


当たっても外れてもチャンピオンの座は守られるのだから。


そんな狡い考えから後戻りのできないことになった。


…。


世界中の占い師達が同じ予言をし始めた。


売名行為なのか、はたまた実際に占った結果なのか。


真実は誰にも分からない。


だが、それを信じた人々によって占いは現実となった。


放送の翌日、世界は滅んだ。

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