層流と掃流
もうお馴染み。同音異義語です。今回は漢字が違うから読む分にはいいんですけどね。やっぱり、会話だと同じ音ですし、文章を打ち込むときには漢字変換が誤字になりやすいです。1番最初の選択肢でエンターを押して、
そっちじゃない!いや、そっちも使うけど!!
地球科学用語、こういうの多くないですか?
しかも、何がややこしいって、
「層流の対義語が乱流で、掃流はその乱流のときにしか起こらない。」
繰り返します。
「層流では掃流は起こらない。」
流束と流速もそうやけどさ、誰か気づかん?名付ける時に。いや、ごめん。事実は「現にこうなっていること」の方だよね。あんま考えてないでしょって決めつけるより、良かれと思った結果こうなっちゃったんだって捉える方が優しい考察か。
どこかで何かの連携が取れなかったのかな。
かく言う私も
「そうりゅうって何!!」
という読者様を置いていってしまいましたね。失礼いたしました。今、層流と掃流の説明をしますから。
層流……流体が規則正しく層を成す流れ。
乱流……流体が不規則に混合する流れ。
掃流……粗粒物質の運搬様式。躍動(跳動)、
転動、滑動の総称。【1】【2】
後書きでも補足しますが、掃流は粒径がある程度大きいものを運搬しますから、速さが必要なんです。そのため、掃流は乱流で見られることになります。
同音異義語には科学に対して化学とか、私立と市立とか俗称みたいなものもあるじゃないですか。
層流は「そうりゅう」以外の読み方はしづらいので、掃流を「はくりゅう」とかですかね?
どっかの龍みたいですね。
【1】
躍動(跳動)……底面から離れては戻り、離れては戻りする運搬様式。
転動……底面を転がりながらの運搬様式。
滑動……底面に沿って平行移動するような運搬様式。
【2】
浮遊(流)……細粒物質の運搬様式。底面に付くことなく漂う。
溶存流……主に地下水の運搬様式。流体に溶けた状態。
・層流と乱流
・掃流と浮遊(流)と溶存流
・躍動(跳動)と転動と滑動
がそれぞれ同格です。