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熱流束の文字式

 私は「流束」を単位時間あたりに単位面積を通過する物質量として用います。


「熱流束」はこれに矛盾しません。


熱流束:単位時間あたりに単位面積を通過する熱量[J/(m^2・s)]



 では、何を取り上げたいかと申しますと、この定義式が


q =(1/A)・(dQ/dt)


なんですね。


分数を縦2行で書けなくてごめんなさいね。スマホ版の打ち込み方が分かりませんで。



これを見ていると、電流の定義式がチラつくんです。


I = dQ/dt


しかも、電流Iと言えば単位はA:アンペアですよ。



熱流束はこっち


q = (1/A)・(dQ/dt)


 q:熱流束[J/(m^2・s)]

 A:断面積[m^2]

 Q:熱量[J]

 t:時間[s]



電流はこっち

I = (dQ/dt)


 I:電流[A]

 Q:電荷[C]

  t:時間[s]



2つの式でQは別物ですよ。しかも、熱流束のqだって、電荷q[C]としてもよく使うアルファベットじゃないですか。



 前から思っていたんです。アルファベット、足りてないやん!!


かと言って、ギリシャ文字を導入されても書き分けにくい文字が多いのですよ。aとα、Xとχ、Kとκ……手書きは自分の字でも怪しい。


活字でさえ、読み分けにくいというのに。



 ところで、ひらがな・カタカナなんていかがですか?26文字より圧倒的に多いですよ。


ネ = (1/メ)・(dね/dジ)


 ネ:熱流束[J/(m^2・s)]

 メ:断面積[m^2]

 ね:熱量[J]

 ジ:時間[s]


……頭文字じゃなくなるのも嫌か。


 母国語の文字でないというのは、ある意味で混乱しにくかったのかしら?

本来、物理量記号はイタリック(斜体)で書くべきなのですが、それもしきらんかったです。すみません。

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