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第87話 九州ナイト開幕

 「お待たせしました。」

店長が入って来た。


「はい、生ビール。こちらも生ビール。はい、こちらはスプライトです。つまみは直ぐ持ってきますんで、先に乾杯しとって下さいな。」

そう言い残すと、店長はまた小走りに母屋へ向かって行った。


「人柄良さそうな良い店長さんだね。」

柏木さんもオレもウンウンと頷く。


「じゃ、九州出張?移動?1日目、お疲れ様でした! 乾杯!」

「かんぱーい!」

「乾杯!」


ゴキュゴキュゴキュ・・・

「ぷはー、やっぱ人生、このときのために生きてるようなもんよねぇ!」

はい、柏木さん、綺麗なテンプレ通りのセリフ頂きました。もはやミサトさんの中の人は貴方だったんじゃないかと思えるほど完璧なタイミングとセリフでしたよ。

で、飛鳥馬さんの渾身のセリフは??


「ふー。」


あら、今日はセリフ無しなんだ・・。


店長とスタッフが大きなトレーを持って一緒に入ってきた。

「お待たせしました、つまみお持ちしました。」


店長がトレーから皿を取る。

「まずは定番ものからです。 辛子レンコン、鶏皮ポン酢、高菜炒め、さつま揚げです。」

次にスタッフが持つトレーから、大きめの器を取った。

「これはジャコ天、黒豚の角煮、がめ煮です。簡単なもんばっかりで申し訳ないけど、まずは、軽くこんなもんでもつまんどって下さい。」


「これは美味そうですよ。ありがとぅございます。あ、生おかわりお願いします。」

「わたしも生下さーい。」


「はい、生2丁、少々お待ちを。」


店長とスタッフがまた小走りに母屋へ戻っていった。


オレは早速辛子レンコンを取った。

「オレ、辛子レンコンって聞いたことあったんですけど、実際食べるの初めてなんですよね。」

パクっ。おー、からしがツーンと鼻に来た。

「シャリシャリして、ツーンとしてピリっ辛いんですね、これ。」


「なにそのオノマトペの合体技みたいなのは。それね、わたしは、軽く醤油かけて食べるのが好きなのよね。」

「へえ、醤油。ちょっとつけてみようかな。」

パクっ。お、こっちの方が良いな。

「あ、オレも軽く醤油つけた方が好きです。」


「わたしはさつま揚げから行こうかな。」

柏木さんがさつま揚げを食べる。

「うっわー、中がふわっふわだ。おいしー。」


飛鳥馬さんはオレと一緒で辛子レンコンを食べている。

「うん、確かに、シャリツーンピリリで美味いね。」


シャリツーンピリリって何だか新しいユーチューバーグループの名前みたいだな。


ジョッキを持った店長とトレーを持ったスタッフが戻ってきた。

「はい、生ビールお待ちどうさま。 あと、これは食堂の夕食ね。 今日のメニューは大分のとり天、鹿児島のガネ、ブリ大根とさつま汁ですな。 それと、お新香と辛子明太子が来てますな。」


「ガネって何ですか?」

柏木さんが首をかしげる。


「ガネ言うんは、サツマイモのかき揚げみたいな感じです。鹿児島の郷土料理ですな。」

「鹿児島の郷土料理、わぁ楽しみ。」


「みなさん、ご飯はどうされますか? お酒飲まれる方は、後で茶漬けにしてお持ちした方がよかでしょうか?」

「あ、それは嬉しいですね。私は最後にお茶漬けでお願いします。」

「わたしも最後お茶漬けが良いです。」


オレはご飯食べたいけどお茶漬けも・・

「オレは、今ご飯貰って、最後にお茶漬けも食べたいですけど、良いですか?」


「もちろんでごす。じゃ、今ご飯は一人だけですね。後は持ち帰って、後でお茶漬けにして持ってきます。」


柏木さんはガネに興味をひかれたようで、まずはガネを食べている。

「へぇ、甘いんだ、ガネ。」


オレは白飯に辛子明太子だよ。そうか、高菜炒めもあるから、これも混ぜよう。

バクっと辛子明太子高菜をたっぷり乗せたご飯を食べる。うん、母さん、九州は食の宝庫だよ。

続いてとり天。ジューシーでサクサク、これも美味いな。ご飯が止まらなくなっちゃうよ。


店長が大きな皿を持って戻ってきた。

「かつおのタタキです。今日は脂がのった良いカツオが手に入ったけん、これはオイからの差し入れですんで、召し上がってみて下さい。」


「凄いタタキですね!ありがとぅございます! これは焼酎に合わせたいですね、なにかおすすめの焼酎はありませんか?」

「そうですね、ウチは焼酎飲み比べセットってのがあって、3種類の焼酎が飲み比べられるんですわ。それなんかどうでしょ?」

「それ下さい!」

「あ、わたしもそれくださーい。」


うん、2人ともエンジン温まってきた感じだね。


店長が小走りで母屋へ戻る。

オレはカツオのタタキを一切れ取って、生姜とおろしにんにくを乗せて、醬油につけて一口でガブっとほうばった。にんにくに負けないほどのカツオのうまみが口いっぱいに広がった。うわぁ、やばい、うますぎる。

「すっごい脂がのってて美味いですよ、カツオのタタキ!」


柏木さんはカツオのタタキを食べて、昼に続いて2度目のうまみの舞を披露してくれている。


肉と魚を食べたので、野菜も行っとこうか。甘いって言ってたガネ行ってみよう。

ガブリ。うん、見た目はかき揚げっぽかったけど、食感はもっちりしてるんだな。

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