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第84話 作戦司令室

 井上さんがドアをノックして作戦司令室に入る。

「失礼します。独立小隊の皆さんをご案内しました。」


「おー、遠路はるばるご苦労様でした。作戦司令の榎本1佐です。」

「はじめまして、独立小隊、飛鳥馬3尉です。こちらが柏木3尉、下田3尉です。」

「では、簡単に作戦室をご紹介させて頂きますね。まず、ここのフロア全体が作戦室です。そして、ここでは基本的には3部隊がそれぞれ作戦行動を行います。もちろん、大規模作戦であれば、全部隊で作戦行動することもありますし、小隊レベルでもっと多くの作戦を実施することも出来ます。今は各チーム共に模擬戦での訓練中なので、3チームで別の訓練をしています。」

「私達独立小隊が防戦対応する場合には、こちらの作戦室を使わせて頂くと伺っているのですが。」

「はい、その通りです。作戦室は細かく作戦チームや優先度をコントロールできるので、独立小隊が防戦対応する場合には、ゲームシート、回線の最大帯域等、全ての設備を最優先で確保します。ちなみに、ウォールモニターは今のように3分割でも、こんな風に全シートの画面一覧でも、特定画面だけでも映し出せるので、皆さんが対応されてる時には皆さんの画面を映して勉強させてもらいます。」

榎本作戦司令がウォールモニターの表示を、全員画面、1画面だけ最大表示等、いくつかのパターンの表示を切り替えて見せてくれた。

「なるほど、了解しました。」


作戦室内は模擬戦訓練中なので、それ以上の話はせずに作戦司令室を出た。

「念のため、シート周りを確認しても良いですか?」

「もちろんです。」

飛鳥馬さんと柏木さんに続いてオレもシートに座って感触を確認する。

うん、特に違和感とか無いし、大丈夫だね。

「オレは特に問題ありません。」

「わたしも大丈夫。」

「私もオーケーだな。井上さん、ありがとうございます。シート周り、オーケーでした。」


4人で作戦室を出る。

「私は17時に電脳棟の入り口にお迎えに来ますね。」

そう言って井上さんは階段を下りて行った。


「じゃ、訓練室に行きますか。」

「ですねー、お仕事お仕事、っと。」

「了解です。」


3人で訓練室に戻ると、それぞれ、ボタン連打測定器やステコン等、訓練機材でのトレーニングを始めた。


1時間位経っただろうか、飛鳥馬さんが長テーブルの方へ行った。

「色んなお茶を用意してくれたんだね。紅茶類も豊富だよ。あ、梅昆布茶もあるんだ、久々に飲もうかな。」


「梅昆布茶?わたしも飲もうっと。」


梅昆布茶?飲んだことないな。

「オレ飲んだことないんで飲んでみたいです。」


「そう、じゃ、ちょうど良いタイミングだし、梅昆布茶しながら軽くミーティングしようか。」


3人でソファーに座って、梅昆布茶を飲みながら話始めた。


「この訓練室、設備的にはプリズンには全然かなわないけど、最大限の対応をしてもらってる感じは伝わってくるよね。このソファしか休憩場所がないけど、1週間だけだし、プリズンを出てるってことで雰囲気も違うし、なんとかやっていけそうだと思うんだけど、皆はどう?」

「わたしも、ちょっとリラックススペースが弱いと思うけど、しょうがないよねっていう範囲かなー。飛鳥馬さんの言う通り、プリズン出られただけでも気分が違うんで、ストレスは溜まらないような気がする。」

「ランチの時とか、建物の外に出られるんで、オレも大丈夫だと思います。」


「ま、やってみるしかないっていうのが答えなんだと思うけどね。私達はストレスとかで精神的に下がっちゃうと如実に防戦スコアに出ちゃうから、ストレスフリーで、かつ練習量を保てることが必須だから、もし、少しでも不安や不満があったら、遠慮せずに話してね。」

「はーい。細かいことを言うと、ちょっと官舎のお風呂がレトロ過ぎてちょっとなんだけど、田舎のおばあちゃんちに泊ってると思えば良いのかな。って、わたし、田舎が無いから、田舎のおばあちゃんの家に泊ったことないんだけどね。あはは。」

「そうだね、それも、辛かったら、井上さん経由で相談しようよ。」

「あと、今思ったんだけど、官舎からここまで送迎してもらったけど、車で5分なんで、歩きたいなと思うの。だって、基地のみんなは徒歩通勤してるのよね? 北海道は徒歩圏じゃなかったんで橋田さんのジープは必需品だったけど、気分転換にもなるし、わたしは歩きたいなって。」

「あぁ、それ、私も思ってた。なんか5分10分だけ車乗るのもね。せっかくビルの外に出られるんだしね。」

「オレも歩きで良いですよ。」

「そう。じゃ、後で井上さんに話しちゃっていいかな?」

「どうぞどうぞ。」


その後、防戦要請もなく、場所は違えど、内容はいつも通りの訓練を終えた。


「お疲れ様でした。さて、帰りますか。」

「じゃ、オレ、エアコンと電気消します。」

エアコン消して、電気消して、と。


3人で階段を下りて電脳棟のドアを出ると、ジープと井上さんが待っていた。

「皆さん、お疲れ様でした。」


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